IT業界に興味を持ち、プログラミングを学んでいる人は、このような疑問を抱いているのではないでしょうか。エンジニアの枠組みはとても広く、職種を細かく分類すると20種類以上に及びます。
自分がどんな仕事をしたいかや、どんな仕事が合っているのかわからないままIT業界に飛び込んでしまうのは少々危険。同じエンジニアでも、業務内容や必要とされる能力にはかなりバラつきがあり、身に着けるべきスキルも変わります。
そのため、まず「エンジニアにはどんな職種があるのか」を詳しく知ることがとても重要なのです。
この記事では、エンジニアの20種類の仕事内容から、年収、必要なスキルや性格的適正までまとめています。仕事の種類を知ることで「自分の興味のある分野はどこか」「どの職種が合っているか」が明確になっていくはずです。将来的なキャリア、年収アップの見立てをつける際にもお役立てください。
目次
エンジニアとは「技術者」を表す言葉です。英語で「工学」を意味するエンジニアリングを語源としていますが、近年ではIT業界の技術職を「エンジニア」と呼ぶことが多くなっています。
IT関連のエンジニアは、コンピューターシステムを設計するのが仕事です。近年では、社会の急速なデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)伴い、ITエンジニアの需要が高くなっています。将来性を見越して手に職をつけたい方や、最先端の技術開発に関わりたい方など、ITエンジニアを目指したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ITエンジニアの平均年収は、2022年1月の時点で489万円で、日本全体の平均年収461万円と比較すると、若干高めとなっています。(※)
ITエンジニアは、エンジニア職の種類やキャリア、働く地域などによってかなり収入に差が出るのも特徴です。スキルの身につけ方やキャリア形成の仕方次第では高収入を目指せるのもメリットとして注目されています。
※データ引用元:求人ボックス.com
ITエンジニアは、大枠で分類すると4つの種類に分けられます。
同じ開発エンジニアでも、ネットワーク上のシステム設計を行う「システムエンジニア」と、WebサイトやWebサービスに関わる「Webエンジニア」とでは、仕事内容や必要なスキルは大きく異なるでしょう。
また、サーバーやネットワークの整備を中心に行うインフラエンジニアも、Web業界では非常に重要な仕事です。さらにデータの分析を行うデータサイエンティストや、エンジニアとしての知見を活かした営業やサポート業務なども、エンジニア職の中に含まれます。
ここからは、この4つのITエンジニアをさらに細分化し、それぞれの仕事内容をチェックしていきます。
開発エンジニア(システムエンジニア)は、コンピューター上のソフトウェアを作る職種です。エンジニア職のなかでも、もっともイメージの湧きやすい仕事かもしれません。
クライアントが「こんなシステムが欲しい」と思ったとき、いきなりコードを書いてプログラミングをしても実用可能なシステムを作ることはできません。システムの実現には丁寧なヒアリング、設計、実装やテストなどさまざまな工程を経て完成させます。
一連の開発業務を、システムエンジニアには次の4つの職種でそれぞれ分担しているのです。
システムエンジニアは、システム開発を行うエンジニアです。略称でSEと呼ばれることもあります。
システムとは、OS(OperationSystem)などの大きな枠組みのこと。SEは、企業で導入される業務システムや顧客管理システムなどの開発をする仕事です。
まず、お客様であるクライアントからどのようなシステムがほしいかをヒアリングし、設計を行います。顧客からの要望に対し、限られた予算とリソースの中でどこまで実現できるか検討するため、ITへの豊富な知見と経験値が必要。また顧客対応の機会が多いためビジネススキルやコミュニケーション能力も求められます。
そのため、初心者からSEを目指すことはできません。企業開発の上流工程に携わるなど、一定の開発経験を経た人が辿り着ける職種となります。基本情報技術者試験の資格があるとなお有利です。
職種名 | システムエンジニア |
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平均年収 | 551万円 |
仕事内容 | システムの要求分析・要件定義・開発 |
必要スキル | ・業務スキル ・設計スキル ・システム開発経験 |
適正 | ・論理的思考 ・問題解決意識がある ・学習意欲が高い ・チームで動ける ・コミュニケーションスキル |
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションソフトウエアの設計やメンテナンスを行うエンジニアです。略称でAEと呼ばれることもあります。
アプリケーションとは、特定の目的のために作られたソフトウエアのことを指しています。
たとえば、仕事でよく使う表計算ソフトや文書作成ソフト、ゲーム、スマホアプリなど。企業に導入される業務システムもアプリケーションの一種です。
アプリケーションエンジニアも、クライアントが欲しいアプリケーションの要求分析や要件定義を行い、設計するのが仕事。実務スキルだけでなく、アプリケーションの開発経験も必須です。クライアント対応の機会が多いためビジネススキルやコミュニケーションスキルがある人材が求められます。
職種名 | アプリケーションエンジニア |
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平均年収 | 450.5万円 |
仕事内容 | ソフトウェアの要件定義・設計・開発 |
必要スキル | ・業務スキル ・設計スキル ・ソフトウエア開発経験 |
適正 | ・論理的思考 ・問題解決意識がある ・学習意欲が高い ・チームで動ける ・コミュニケーションスキル |
プログラマーは実際にプログラミングコードを書いて、システムやアプリケーションを作っていく仕事です。SEやAEが作成した仕様書に基づいてコードを書いていくので、黙々と作業をするのが得意な方に好まれます。また、システムやアプリケーション内のバグを見つけて修正するのも、プログラマの仕事です。
プログラミングの知識とスキルは必須。仕事のジャンルによって、必要とされるプログラミング言語の種類が異なりますが、需要の高い言語や自分の興味のある分野で多く使われる言語はしっかり習得しておきましょう。エンジニアを目指す人は、まず企業内のプログラマーとしての実務経験を積んでいくのが一般的です。
職種名 | プログラマー |
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平均年収 | 416万円 |
仕事内容 | システム・アプリケーションの開発 |
必要スキル | プログラミングスキル |
適正 | ・黙々と作業するのが好きな人 ・論理的思考や問題解決思考を業務に活かせる人 ・未経験OK |
エンベデッドエンジニアとは、機械製品の中に組み込まれたコンピューターシステムを扱うエンジニアです。家電製品から自動車まで、わたしたちが日常的に使う機会製品にソフトウエアを組み込むのが仕事になります。
いわゆるIoTを扱うエンジニアで、精密さと高い技術力が必要です。小さな家電製品などに搭載できる装置を設計するため、SEやAEのスキルとは異なる知識とスキルが求められます。ソフトウエアを組み込むハードウエア側の知識もある程度必要なので、エンベデッドエンジニアを目指す場合はハードウエアへの知見も広げておくとよいでしょう。
ハードウエアを扱うエンジニアは、独学での技術習得が難しいため工学系の大学や専門学校で専門技術を学ぶ必要があります。
職種名 | エンベデッドエンジニア (組み込みエンジニア) |
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平均年収 | 509.6万円 |
仕事内容 | 組込みソフトウェアの設計・開発 |
必要スキル | ・プログラミングスキル ・ハードウエアへの知見 |
適正 | ・工学系の大学や専門学校で学んだ人 ・手先が器用な人 ・細かい作業が得意な人 |
Webエンジニアは、Webのブラウザ上で機能するサービスやサイトを開発します。たとえばYouTubeやGoogleが提供する各種ツールなどです。設計からデザイン、コーディング、バックオフィスの管理など、Web開発エンジニアの業務内容は多岐にわたります。
フロントエンドエンジニアは、ユーザーと直接的な接点となる部分を扱うエンジニアです。Web上で公に見える部分を担当し、Webデザイナーが作成したデザインをプログラミング言語を用いて実装したり、カスタマイズしたりするのが仕事です。
HTMLの設計を専門とする「マークアップエンジニア」という職種もありますが、フロントエンドエンジニアは、HTMLだけでなくCSSやPHP、JavaScriptのスキルが必要になります。現在はスマホファーストでの開発が必要なため、JavaScriptへの知見が必須です。
表に見える部分を扱い、ユーザーとの接点になる部分を作る仕事なので、デザインやビジュアル的な部分への興味関心が高い人に向いています。現代ではWebマーケティングへの知見やAMPへの対応方法なども備えておくと強いです。
初心者や未経験でも就きやすいうえ、華やかさもあるため人気が高い職種です。
職種名 | フロントエンドエンジニア |
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平均年収 | 561万円 |
仕事内容 | WebサービスやWebサイトで、ユーザーが操作する画面の設計や開発 |
必要スキル | HTML,CSS,PHP,JavaScripなど |
適正 | ・論理的思考 ・集中力がある ・デザインに興味がある人 ・Webに関して幅広い関心がある人 ・初心者、未経験OK |
バックエンドエンジニアは、WebサイトやWebサービスのユーザーから見えない部分の構築やメンテナンスを行う仕事です。サーバー構築やデータベース構築、バックエンドシステムの設計などを行います。
開発だけでなく、リリース後の運用に必要なサーバー保守、仕様変更への対応などもバックエンドエンジニアの仕事です。ユーザーの目に触れない裏方的な仕事ですが、Web開発において重要な役割を担う職種になります。
バックエンドでは、PHPやPython、Ruby、SQLなどフロントエンドとは異なるプログラミング言語スキルが必要です。近年ではAWS(Amazon Web Services)のような開発プラットフォームが登場し、バックエンドエンジニアの将来的な期待値が低いという見方もありますが、今のところまだまだ需要のある職種です。
職種名 | バックエンドエンジニア |
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平均年収 | 300~600万円 |
仕事内容 | WebサービスやWebサイトのサーバー構築・データベース構築・保守・運用 |
必要スキル | PHP,Python,Ruby,SQLなど |
適正 | ・物事の組み立てや構造に関心がある人 ・黙々と作業するのが好き ・計画性や安定性を重視する人 ・初心者、未経験OK |
インフラエンジニアとは、ネットワークやサーバー、データベースなどを扱う仕事です。システムやアプリケーションの基盤となる部分の設計や構築、保守運用を担います。
システムエンジニアやWebエンジニアは、0から1を生み出すクリエイティブな側面がある一方、インフラエンジニアは私たちがインターネットやWebを快適で安全に使用するための環境整備をします。
ITインフラは、サーバー・ネットワーク・セキュリティなどそれぞれに役割があり、各分野ごとにエンジニアがいます。インフラエンジニアとして就職する場合、最初は運用保守などを任せられ、スキルや経験を積んでキャリアアップすることができます。
サーバーエンジニアは、サーバーに関する設計や構築、運用保守などを担う職種です。たとえば、メールの送受信サーバーやアカウント認証用のサーバー、Webサイトを表示させるためのサーバーなど、ありとあらゆるサーバーに特化します。
サーバーの設計から構築、OSのインストール、サーバーダウン時の復旧作業などのトラブル対処も業務の一環です。また、サーバーエンジニアは未経験の募集もあります。
職種名 | サーバーエンジニア |
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平均年収 | 466.7万円 |
仕事内容 | サーバーや仮想環境の設計・構築・運用保守 |
必要スキル | ・サーバーに関する知識 ・UNIX OS ・LAMP ・SQL など |
適正 | ・正確性を追求できる ・柔軟な考え方ができる ・黙々と作業するのが好き ・パソコン操作が好き ・未経験OK |
ネットワークエンジニアは、インターネットの接続環境を整える仕事。私たちが普段使用するパソコンやスマホ、電気製品のIoTなどにつながるネットワーク環境を構築し、運用や保守を行っているのがネットワークエンジニアです。
近年ではWifiや無線LANなどを使い、さまざまな家電や機器がネットワークで連動しているでしょう。このようなネットワーク設計からルーター、ロードバランサー、スイッチなどの各種設定を行います。
なお、ネットワークエンジニアも未経験からチャレンジできる職種です。最近では世界シェアNo.1のCisco社製スイッチを扱えるとネットワークエンジニアとしてさらに活躍の場が増えるとされています。
職種名 | ネットワークエンジニア |
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平均年収 | 460.6万円 |
仕事内容 | ネットワークの設計・構築・運用保守 |
必要スキル | ・ネットワークに関する知識 ・DNS・WWWサーバーの知識 ・TCP/IPの知識と技術 など |
適正 | ・正確性を追求できる ・忍耐強い ・コミュニケーション能力 ・未経験OK |
データベースエンジニアは、データの保管や保管されたデータを取り出すシステムの設計から運用保守までを行います。データベースとは、コンピューター上に蓄積された情報群のこと。Webサイトの記事やECサイトの膨大な商品情報など、ネット上にはさまざまなデータがあり、それを整理、保存している場所です。
個人や企業にとって重要な情報データを守るだけでなく、安定して効率よく使用できるように対策を講じるのもデータベースエンジニアの仕事です。データベースエンジニアは、サーバーやネットワークなどの幅広いITインフラの知見が必要で、経営やマーケティングなど携わる業務範囲も広がるのが特徴です。
職種名 | データベースエンジニア |
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平均年収 | 489.1万円 |
仕事内容 | データベースの設計・構築・運用諸種 |
必要スキル | ・システム開発の知識 ・情報システムへの全般知識 ・物理データモデルの知識 ・SQL ・Oracle Database ・サーバーエンジニアやネットワークエンジニアとしての経験 |
適正 | ・正確性を追求できる ・情報の整理整頓が得意 ・協調性がある ・インフラエンジニアとしてステップアップしたい人 |
セキュリティエンジニアは、情報セキュリティを専門に扱うエンジニアです。外部からのハッキングやサイバー攻撃などからシステムを守ります。ITへの知見のみならず法律関係の知識も必要なのが、他のエンジニア職との大きな違いでしょう。
セキュリティエンジニアの運用保守は、未経験でも就職できる職種です。企画提案や設計などを担うようになるとクライアントへのヒアリングや相談などを行うため、ビジネススキルやコミュニケーション能力も求められるようになります。
また、サイバー攻撃や不正アクセスなどは日々進化しているため、それに対峙するための最新セキュリティを学び続けることが必要です。
職種名 | セキュリティエンジニア |
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平均年収 | 489.1万円 |
仕事内容 | セキュリティ管理システムの設計・構築・運用保守 |
必要スキル | ・IT全般への知識 ・OSへの知識 ・暗号化や認証技術への知識 ・不正アクセス手法 ・法令や規格 など |
適正 | ・責任感が強い ・細かいことに気づく ・忍耐強い ・新しい技術を学ぶのが好き |
クラウドエンジニアは、クラウド上で展開するサービスやアプリケーションのネットワーク構築や運用保守などを行う仕事です。
クラウドとは、ユーザーがソフトウエアや独自のインフラを持たなくても、必要なときに必要なサービスを利用できる仕組みのこと。オンラインゲームやiCloud、GmailやGoogleドライブといったツールもクラウドサービスの代表例です。
このようなサービスが急速に普及していることから、クラウドに特化したエンジニアの需要も高まっています。今後もクラウドサービスは幅広く展開されることが予想されているため、インフラエンジニアの中でも将来性の高い職種だといわれています。
職種名 | クラウドエンジニア |
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平均年収 | 576万円 |
仕事内容 | クラウドサービスを使ったインフラの設計・構築・運用保守 |
必要スキル | ・情報ネットワーク全般知識 ・仮想化技術 ・データベーススキル ・オンプレミス ・DevOps など |
適正 | ・幅広い知識を備えている ・トレンドに敏感 ・最先端技術に携わりたい人 |
エンジニアは、技術職以外にも、エンジニアの経験を活かしてできる仕事が豊富にあります。ITやプログラムに関する知識が応用できるエンジニア職をチェックしてみましょう。
ここからは、一定の開発経験を積んでからのキャリアチェンジで辿り着くことのできる仕事を紹介しますので、将来的なキャリアを描くのにお役立てください。
ITコンサルタントは、ITの分野に課題を抱えている企業に対してのアドバイスやシステム導入のサポートを行う仕事です。ITシステムの活用で改良できることは多いものの、社内メンバーだけで決断したり、導入を進めるのが難しいケースもあります。このような企業に対し、ITサービスを提供するのがITコンサルタントです。
ITコンサルタントは企業内の問題分析や解決策の提案、ITシステムの導入までと、非常に幅広い範囲に携わります。ITの知見だけでなく企業課題の分析や利益増を目指す方法など、経営や組織に関するノウハウも必要です。
職種名 | ITコンサルタント |
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平均年収 | 647万円 |
仕事内容 | 企業の経営課題をITを用いた手法で解決する策を提案する |
必要スキル | ・ITの総合的知見 ・企業での開発、上流工程での実務経験 ・マネジメントスキル ・プレゼンスキル ・コミュニケーションスキル |
適正 | ・人と関わるのが好き ・論理的思考 ・改革推進力 ・課題解決能力 |
プロジェクトマネージャーは、計画された開発プロジェクトの全体指揮を取る仕事です。プロジェクトの実現に必要な、予算や工数、人材確保、スケジューリングといったすべての準備や調達を行います。また、企画や作業計画を立てるのも業務の一環です。
チーム内のメンバーを束ねるリーダーシップ性や、進捗や変更などの状況に応じて管理するマネジメントスキルが必要。チームメンバーと上手くコミュニケーションをとり調整役となることもあるでしょう。
開発プロジェクトの責任者になるため、エンジニアとしての最終的なキャリアに位置します。
職種名 | プロジェクトマネージャー |
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平均年収 | 656万円 |
仕事内容 | 開発プロジェクト全体の管理や指揮 |
必要スキル | ・ITの総合的知見 ・マネジメントスキル ・コミュニケーションスキル |
適正 | ・進捗管理が得意 ・リーダーシップがある ・人と関わるのが好き ・全体像を見渡す俯瞰力 |
社内SEは、社内システムを専門に扱うシステムエンジニアです。業務内容は、社内の情報システムの開発や、社内のPCやサーバー管理、セキュリティ対策などが中心。クライアント先で開発を行う駐在SEに対し、社内SEは会社の中のシステムやネットワークなどに集中することができます。
社内SEは、現場での開発よりも社内調整やマネジメント業務がメインです。ITへの総合的な知見を備えつつ、社内の現場職員をサポートしたり、システムの安定的な稼働を守る仕事になります。こちらもエンジニアとしての一定の開発経験が必要です。
職種名 | 社内SE |
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平均年収 | 498万円 |
仕事内容 | 社内システムの開発・運用保守 |
必要スキル | ・ITの総合的な知見 ・コミュニケーションスキル ・マネジメントスキル |
適正 | ・人の相談に乗るのが得意 ・人と関わるのが好き ・全体像を見渡す俯瞰力 ・現場より上流工程に関わりたい |
フルスタックエンジニアは、Web開発とインフラの両方に関わるエンジニアです。複数の分野で必要とされるスキルを持ち合わせていることから「マルチエンジニア」と呼ばれることもあります。
スタートアップ企業やベンチャー企業など、限られた予算と人数で業務を進める場合、ひとりで複数の業務を兼任できる人材が必要不可欠です。備えているスキルが多い分、需要も高く仕事に困りにくいとされます。
まずはWeb開発エンジニアかインフラエンジニアのどちらかで一定の経験を積み、徐々に専門分野を増やしていきましょう。常にIT業界の流れを読み、トレンドへに敏感でいる姿勢も重要になります。
職種名 | フルスタックエンジニア |
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平均年収 | 380~660万円 |
仕事内容 | Webシステム開発全般 |
必要スキル | ・Web開発スキル ・OS,ミドルウエアのスキル ・クラウドスキル |
適正 | ・マルチタスクが得意 ・トレンドに敏感 ・学習意欲が高い ・スタートアップやベンチャーで活躍したい |
データサイエンティストは、統計学などを用いたデータ分析を行い、企業活動に役立てる仕事です。膨大なデータの分析にAIや機械学習を扱うため、高度なスキルが求められます。
分析結果を元に、企業の経営層へプレゼンテーションを行うのもデータサイエンティストの役割です。そのためプレゼンに必要なアウトプット能力やレポーティングスキルなども必要。AIや機械学習、ビックデータの活用ができる人材の需要は増加しているため、年収や将来性も高い職種です。
職種名 | データサイエンティスト |
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平均年収 | 699万円 |
仕事内容 | ITデータの分析とビジネスにおける意思決定の支援 |
必要スキル | ・ITの総合的な知見 ・統計学 ・プレゼンスキル ・ビジネススキル |
適正 | ・情報収集能力 ・論理的思考 ・探求心がある ・忍耐力がある ・AIやビッグデータなどに興味がある |
セールスエンジニアは、IT関連の商品やサービスの営業職です。セールス(営業)とエンジニア(技術)の両方のスキルを使って、自社製品の良さをアピールします。
IT関連の製品は、専門知識のない営業担当が対応すると、顧客に不信感を与えたりレスポンスが遅れたりと不都合が生じます。また、導入後のアフターフォローにも技術的知見は必要不可欠です。
エンジニアの専門領域に長けていながら魅力的なセールスができる人材はとても貴重なため、将来性のある職種とされています。
職種名 | セールスエンジニア |
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平均年収 | 499万円 |
仕事内容 | 自社のシステムやソフトウエアの営業 |
必要スキル | ・ITの総合的な知見 ・サービスや製品への知識 ・営業スキル ・コミュニケーションスキル |
適正 | ・人と関わるのが好き ・関係構築が得意 ・新しいことに興味を持てる ・アクティブに動くタイプ |
品質管理エンジニア(テストエンジニア)は、開発したシステムやソフトウエアが正常に作動するかどうかを確認する仕事です。
プログラマーが作成した成果物を一定の計画書に沿ってテストし、不具合やバグの有無、エラーの特定を行うのが主な業務。成果物のテストは近年ロボットに代替されていますが、自動化できない小~中規模テストではエンジニアの手が必要です。マニュアルどおり作業をこなすことが多く、未経験でも就職できます。
職種名 | 品質管理エンジニア
(テストエンジニア) |
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平均年収 | 376.8万円 |
仕事内容 | 開発したシステムやソフトウェアのテスト、エラーの検証や評価 |
必要スキル | ・システム開発の知識 ・ISO規格の知識 ・マネジメントスキル ・コミュニケーションスキル |
適正 | ・細かい部分に気づく ・単調作業が得意 ・黙々と作業できる ・正確性を追求できる ・未経験OK |
フィールドエンジニアは、自社のシステムやソフトウエアを顧客先に導入したり、保守や修正などのサポートを行う仕事です。とくに病院や福祉施設などの医療現場で活躍することが多く、需要や将来性も安定しています。
顧客の元に出向いて接客対応するため、エンジニアとしての開発技術がなくても従事できます。エンジニアとしての実務経験よりも、コミュニケーション力や会話交渉術などの対人スキルが活きる仕事です。営業やクレーム対応業務などの経験があると、フィールドエンジニアとして働きやすいでしょう。
職種名 | フィールドエンジニア |
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平均年収 | 603万円 |
仕事内容 | 自社製品やソフトウェアの導入、顧客サポート業務 |
必要スキル | ・自社製品に関する知識・コミュニケーションスキル ・対人交渉スキル |
適正 | ・人の役に立つ仕事がしたい ・人と関わるのが好き ・問題解決意識が高い ・臨機応変に対応できる ・未経験OK |
ブリッジSEとは、日本企業と海外企業の橋渡しとして、仲介役やマネジメントを行うエンジニアです。Webシステムやアプリの開発を海外企業に委託する「オフショア開発」において活躍します。
海外パートナーへプロジェクト内容を伝えることから、資料作成、進捗管理、成果物のチェックまでマネジメントします。ミーティングの設定や準備、ファシリーテーターも務めることが多いです。
システム開発の知見と語学力が活かせる、グローバルな職種。華やかさはありますが、日本と海外の文化や商習慣の違いなど細かい部分まで気を配る必要があるため、配慮や気遣いに長けている人に向いています。
職種名 | ブリッジSE |
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平均年収 | 400~800万円 |
仕事内容 | 自社と海外企業の仲介役・マネジメント業務 |
必要スキル | ・システム開発スキル ・マネジメントスキル ・語学スキル |
適正 | ・人と関わるのが好き ・異文化に触れたい ・海外勤務が可能 |
エンジニアはスキルや経験、関わる案件によって収入が変わるため、キャリア設計や仕事への取り組み方次第で年収を伸ばすことも十分に可能な業界です。
ここからは、エンジニアとして年収アップを目指すために必要な、3つのポイントを紹介します。
実務スキルに+αの能力を身に着けることで「重宝されるエンジニア」として活躍の場が広がります。転職やキャリアチェンジの際は、特定のプログラミング言語に強いことだけでなく、+αの付加価値をアピールすることが大切です。
エンジニアの中でも比較的年収の多い職種は、IT全般の知識や幅広い開発スキルが必要とされます。とくに、以下のような能力を身に着けておくと強いです。
常に向上心をもって、新しい知識やスキルを学び続けましょう。IT業界は、トレンドの流れや最新技術の登場など、移り変わりが激しい業界です。求められた業務を遂行するだけでなく、技術や姿勢をアップデートしていかなければなりません。
年収が高いエンジニア職は、チームメンバーやクライアントに対するコミュニケーションスキルが求められます。技術面の向上はもちろんですが、ヒューマンスキルやビジネススキルを磨く視点も忘れないようにしましょう。
自分の現状に満足せず、さらなる高みを目指す志は、社内キャリアアップと転職のどちらにも活きるはずです。
給与水準が高い業界や企業へ転職するのも、年収アップの秘訣です。IT業界は、扱う分野ごとの給与水準に差がある世界。個人の能力だけでなく、業界や企業のランクといった構造的な問題に影響されやすいことも頭に入れておくべきです。
上記のような業界のエンジニアが、年収が高い傾向にあります。真剣に年収アップを目指すなら、給与水準の高い業界への知識をつけ、開発フローを調査するなど事前準備を行いながら転職活動をしていきましょう。あるいは、一次下請け企業や外資系企業などへの転職も、年収アップにつながりやすいです。
エンジニアを目指すには、まずは基本的なプログラミングスキルを身に着ける必要があります。ここでは自己学習とスクールでの学習、それぞれの利点や注意点をまとめていますので、ご自身に合った方法を選んでみてください。
プログラミングの自己学習は、学習費用を安く抑えることができ、自分のペースで自由に進められます。書籍やYoutube、ブラウザで利用できるプログラミング学習ツールなどを使って、独自の学習スタイルを作っていけるのも魅力です。
ただし独学の場合、自分で解決できない問題やエラーについて質問できる環境が得られにくいのが欠点です。独学で挫折する人が多いのは、わからないことを相談する場所がないのが原因といわれています。
また、独学ではチームワーク開発を学ぶことができません。エンジニアとしての実務レベルまで到達できる保証がないうえ、就職や転職時のアピールがしにくいのもデメリットです。
プログラミングスクールでは、実際の業務に使えるスキルを短期間で習得できるカリキュラムが用意されています。わからないことを質問し、丁寧にサポートしてもらえる安心感があるのが強みです。一度独学で頑張ってみたものの、挫折してしまいスクールで学び直すケースも少なくありません。
また、学習カリキュラムの中で、実績として提示できる成果物やポートフォリオを作成できます。資格取得や就職サポートなど、実際の仕事につなげやすいのも大きな魅力でしょう。
何より、正しい順序と方法でプログラミングを学んでいくことは、エンジニアに欠かせない「論理的思考」や「問題解決思考」の土台を育てることにもなります。プログラミングスクールで学ぶにはまとまった受講料が必要ですが、集中して効率よく基礎を身に着けられるので、エンジニアとしてのスタートは必然的に早まるでしょう。
エンジニアは、業務内容や求められるスキル、選べるキャリアの枝葉が大きく広がっています。まずは、システム開発、Web開発、インフラ開発の3つの分岐点をポイントに、どんな仕事に携わりたいかを考えてみることから始めましょう。一定の実務経験を積んでからは、得意なことや持っているスキルとの掛け合わせによって、さまざまな道が開けていくはずです。
「エンジニアとしてステップアップしたい」「年収を上げたい」と考えている方は、エンジニアに特化した転職エージェントサービスを活用することで、希望する年収や条件にぴったりの転職先を見つけることができます。
別の職業からエンジニアを目指したい方向けに、転職サポートに強いプログラミングスクールもご紹介していますので参考にしてください。
クラウドリンクは、自社内開発案件を中心に扱うエンジニア特化型の転職エージェントです。大手の自社サービスを展開するIT企業から、創業して間もないスタートアップ企業まで幅広い求人を扱っており、スキルアップやキャリアアップ転職をサポートします。
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