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最終更新日: 2022.12.16 (公開: 2022.12.16)

Vue.jsとはなにかを初心者向けに解説!どのような開発者におすすめのフレームワーク?

Vue.jsとはなにかを初心者向けに解説!どのような開発者におすすめのフレームワーク?

オープンソースのJavaScriptのフレームワークであるVue.jsは、いったいどのような点が優れているのか、どのような開発者に向いているのかを、他のフレームワークと比較しながら解説します。

「Vue.js」は、オープンソースの「JavaScript」のフレームワークです。「JavaScript」のフレームワークは他にもありますが、なぜ「Vue.js」が多くの開発現場で採用されているのでしょうか。ほかのフレームワークと比較して、どのような点が優れているのか、どのような開発者に向いているのかを解説していきます

そもそもVue.jsとは?

そもそもVue.jsとは

「Vue.js」とは、Webアプリケーションのフロントエンド開発に使われる、「JavaScript」のオープンソースのフレームワークです。

フロントエンド開発とは、WebアプリケーションやWebサイト内で利用者が操作したり目にしたりする部分を開発することで、「Vue.js」の持つシンプルながらも豊富な機能を使うことで、スムーズに開発を進められます。

「JavaScript」には他にもさまざまなフレームワークがありますが、「Vue.js」はその中でも高い採用率を誇っている人気のフレームワークです。

Vue.jsの特徴って何?

Vue.jsの特徴って何

ここからはエンジニアから人気のフレームワークである「Vue.js」が、一体どのような特徴を持っているのかを紹介します。

仮想DOMを使った高速な処理が可能

DOM(Document Object Model)とは、「XML」や「HTML」を操作するためのAPIで、Webページとスクリプト言語の間に立ってお互いをつなぐ存在です。「Vue.js」は、仮想DOMというDOMを再現したJavaScriptのオブジェクトを持っています。

この仮想DOMを2つ用意し、内容を変更した際の差分を比較し反映させることによってレンダリングコストを削減し、画面の切り替えを通常よりも早く行えます。

変更を自動で画面に反映できる

「Vue.js」はデータを監視し、変更を検知するリアクティブシステムという仕組みを持っています。この仕組みを用いることで、利用者がなんらかのデータを打ち込んだときに、即座に画面に反映する機能を作れます。

そのため、たとえば「センチメートルの値を入力すると即座にインチに変換された値が表示されるセンチインチ変換機」のような機能も、簡単に作成することが可能です。

機能ごとにファイルを分割できる

「Vue.js」では、単一ファイルコンポーネント(SFC)という「.vue」拡張子のファイルに、「HTML」、「CSS」、「JavaScript」をひとまとめにして記述し、扱えます。そのため、各コンポーネントのソースコードをそれぞれ1つファイルで一元管理ができるようになります。

また「Vue.js」では「JavaScript」だけでなく「TypeScript」もサポートしており、vueファイルに「JavaScript」や「TypeScript」を記述することが可能です。

シングルページのアプリケーション開発向きな設計

「Vue.js」には、ルーティングという画面遷移のための仕組みが用意されています。この仕組みは、シングルページアプリケーション(SPA)開発との相性が非常によく、処理をなるべくブラウザ側で行うことによってサーバとの通信を最小限に抑え、サーバへの負荷を少なくできます。

また、ブラウザでの画面遷移を最小限にすることで、利用者のストレス削減にもつながるのです。

習得までの学習時間やコストが低い

「Vue.js」は、他のJavaScriptのフレームワークと比べるとファイルサイズが小さく設計もシンプルであるため、比較的早く基礎をマスターできます。

さらに「Vue.js」は、公式サイトにあるコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)のスクリプトタグを、HTMLファイルに記述するだけですぐに始めることができるため、学習を始める敷居が低いフレームワークといえます。

Vue.jsのメリットとは?

Vue.jsのメリットとは

フレームワークのひとつである「Vue.js」ですが、他のフレームワークにはないメリットをここでは解説します。

初心者でも学習しやすい

「Vue.js」はコンパクトかつシンプルな設計で、学習するために必要な知識も少ないため、プログラミング初心者でも学習のしやすいフレームワークです。

また、人気の高いフレームワークであるため、日本語での学習プラットフォームや学習サービスも豊富で、さまざまなサイトや書籍があります。このため、英語から日本語に翻訳することなく学習を始められます。

「Vue.js」の公式サイトも日本語に翻訳されているため、公式の情報を見たり、チュートリアルを実践したりすることが可能です。

Vue.js

「Vue.js」には、学習するための素材と選択肢が多くあるため、学習を始めやすいという特徴があるのです。

拡張性が高く柔軟性がある

「Vue.js」は、単体ではシンプルで必要最低限の機能を備えたフレームワークですが、さまざまなツールやライブラリを導入することによって機能を拡張できます。導入するには、「npm」や「Yarn」などのパッケージマネージャーを使用します。

代表的なツール・ライブラリは、プロジェクトの作成やビルドなどができる「Vue CLI」やルーティング制御ツールである「Vue Router」などで、いずれも機能の幅を大きく拡張できるものです。

サーバとのデータ通信量削減

「Vue.js」は、シングルページアプリケーション(SPA)開発でよく使われるフレームワークです。

SPAはひとつのページでコンテンツの切り替えを行うアプリケーションのため、サーバーとの通信量を削減できます。とくにニュースサイトや口コミサイトなど、利用者の滞在時間が長いサービスに取り入れることでより高い効果を発揮します。

サーバーを介さずフロントエンドのみで画面遷移するため、画面遷移のスピードが速く、Webアプリケーションの動作を向上させることが可能です。

コンポーネントの再利用ができる

「Vue.js」では、コンポーネントという「プログラムをひとつの部品として扱う仕組み」を利用できます。たとえば、作成したWebページの一部分をコンポーネント化し、他のWebサイト作成時に使用できるのです。

コンポーネントはファイル単体で機能が完結しているため、その機能が必要なときにいつでも再利用できます。このコンポーネントを組み合わせていくことによって、アプリケーションを構築していく概念をコンポーネントシステムと呼び、「Vue.js」を扱う上で重要な概念となっています。

自動でDOM操作がされる

素の「JavaScript」や「jQuery」では、DOM操作を手動で明示的に行わなくてはなりません。しかし「Vue.js」では、DOM操作を自動で行えます。

DOM操作が自動で行われるため、HTMLファイル側の変更によりIDやクラス名が変わってしまった場合も、DOM操作の記述を変更する必要がなくなり、作業コストの削減が可能です。
記載するコードが少なくなる分、コード全体もシンプルで見やすくなります。

Vue.jsの取り扱いにおける注意点とは?

Vue.jsの取り扱いにおける注意点とは

「Vue.js」は開発現場で採用されることの多いフレームワークですが、いくつかのデメリットもあります。ここからは、「Vue.js」を取り扱う上での注意点を紹介します。

大規模開発には不向き

「Vue.js」は、シングルページアプリケーション(SPA)のような、小規模でシンプルな開発を得意としたフレームワークのため、大規模なWebサービスの開発にはあまり向いていません。

大規模な開発に向いている他のJavaScriptのフレームワークには「Angular」や「React」などが挙げられます。

現状はネイティブアプリ開発に不向き

「Vue.js」には「Vue Native」や「NativeScript」などのネイティブアプリ開発のためのフレームワークがあります。しかし、「Vue.js」は他の「JavaScript」のフレームワークと比較するとネイティブアプリ開発において後れをとっており、現状はネイティブアプリ開発には不向きです。

「Vue.js」は2014年にリリースされたばかりで、2022年の時点ではまだ若いフレームワークなので、今後の発展に期待が持てます。

日本語対応のプラグインが少ない

「Vue.js」には、日本語対応のプラグインが少ないというデメリットがあります。そのため、プラグインの公式ドキュメントを閲覧するには必要に応じて翻訳する手間がかかります。

しかし、ある程度のプログラミング知識があれば、Google Chromeなどのページ翻訳機能を使って少しずつ理解していくことも可能です。どうしてもわからない部分がでてきたら、プログラミング質問サイトの利用も視野に入れることをおすすめします。

プラグインなどのリソースが少ない

「Vue.js」はまだ歴史が浅いフレームワークのため、他のフレームワークと比べるとプラグインなどのリソース数が劣っています。

「Vue.js」で入手ができるプラグインのうち、他のフレームワークでも利用できるプラグインは、まだあまりないのが現状です。こちらも、今後の発展を待つことになります。

他のフレームワークやライブラリと比較してみよう

他のフレームワークやライブラリと比較してみよう

「Vue.js」以外にも、「JavaScript」のフレームワークやライブラリは数多くあります。
ここからは「Vue.js」以外のフレームワークやライブラリの特徴を比較していきます。

React

「React」は、Facebookを手がけるMeta社が開発する、ユーザーインターフェース(UI)などを構築するためのJavaScriptライブラリです。コンポーネントをベースとした仕組みであるところが、「Vue.js」と似ています。

「Vue.js」の方がコードがシンプルで、日本語の情報も豊富なため、学習コストは「Vue.js」の方が低く、習得がしやすい言語です。

jQuery

「jQuery」は、JavaScriptライブラリの中でも知名度が高く、機能も豊富で高速な「JavaScript」の定番ライブラリです。
「Vue.js」はフレームワークであるのに対し、「jQuery」はライブラリという明確な違いがあります。

「jQuery」は、基本的には「JavaScript」の記述を簡素にする役割を担うことから、できることの豊富さや拡張性の高さを比べると、「Vue.js」の方が扱いやすいといえます。

Angular

「Angular」はGoogle社と個人、企業のコミュニティによって開発された、さまざまなプラットフォームに向けたアプリケーションを作成できる「JavaScript」のフレームワークです。「Vue.js」は、「Angular」からの影響を受けて開発されていて、仕組みや構文にも似ている部分があります。

学習の難易度では「Angular」の方が高いため、学習コストの低さは「Vue.js」に軍配が上がります。

Hyperapp

「Hyperapp」は超軽量でスピーディな動作をするJavaScriptフレームワークで、2017年に開発された「Vue.js」以上に若いフレームワークです。
「Vue.js」と同じく、ブラウザベースの小規模なWebアプリケーション開発に向いています。

しかし日本語の情報がまだ少なく、実際に開発に導入された事例も少ないため、参考にできる情報量で比較したとき、「Vue.js」よりも学習コストが高いフレームワークといえます。

Riot.js

「Riot.js」は、「Vue.js」と同じく軽量かつシンプルで、ユーザーインターフェースも「Vue.js」と似た部分が多く人気があります。「Riot.js」も「jQuery」と同じく厳密にはライブラリですが、フレームワークといっても差し支えないほどさまざまなことができ、使い勝手の良いライブラリです。

「Riot.js」と「Vue.js」を比べると、「Vue.js」の方が公式サポートが充実しています。このため、心置きなく使用できるのはVue.jsの方かもしれません。

Knockout

「Knockout」は、Vue.jsと同じMVVMという設計パターンが採用されているJavaScriptフレームワークです。シンプルな機能で人気もありますが、開発に遅れが出ているとの意見があります。

初めて学習をするのであれば、学習コストが低く、フレームワークとしても新しい「Vue.js」を学習することをおすすめします。

Ember.js

「Ember.js」は、モダンなWebアプリケーションを構築できる、歴史と実績のあるJavaScriptフレームワークです。大規模なサイト構築に向いているため、すべての機能を使いこなせれば、高い生産性を発揮できます。

しかし、「Vue.js」と比べると習得の難易度が高く、柔軟性も乏しいため、大規模なサイトを開発するといった目的がなければ、「Vue.js」を学んだ方がいいかもしれません。

Nuxt

「Nuxt.js」は、「Vue.js」をベースにした、より使いやすさを追求したフレームワークです。

サーバーやルーティングの設定を手動で行う必要がなかったり、PWAに対応させ、ネイティブアプリのように動作するWebサイトを作成できたりと、「Vue.js」をより使いやすくする機能を持ち合わせています。

柔軟さと拡張性がある反面、「Nuxt.js」独特の記述が少なくないため、学習コストが高いフレームワークです。

Vue.jsはどのような人におすすめなのか?

Vue.jsはどのような人におすすめなのか

ここまで「Vue.js」のメリットや他のフレームワークとの比較をしてきました。次は、「Vue.js」はどのような人におすすめなのか?について解説します。

小規模開発を主に行う

「Vue.js」には「Vue Router」というルーティング制御ができるプラグインがあり、それを使用することによってSPAのWebサービスを簡単に作成できます。

また、単一ファイルコンポーネントによってコードの一元管理が可能です。これはコードの記述量が増えてしまうため大規模開発には向かないものの、小規模な開発では便利な仕組みです。

そのため「Vue.js」は、主に小規模開発を行う方におすすめのフレームワークであるといえます。

Webアプリケーション開発が中心の人

「Vue.js」は仮想DOMやコンポーネントシステムなどを備えた、Webアプリケーションの開発に特化したフレームワークです。しかし、端末にインストールするようなネイティブアプリケーションの開発にはあまり向いていないのが現状です。

そのためWebアプリケーションの開発が中心の方は、「Vue.js」の持つ強みを最大限に受けることができるため、おすすめのフレームワークだといえます。

現在の開発環境を大きく変更したくない場合

「Vue.js」は、高い柔軟性と拡張性を持ったフレームワークです。軽量でシンプルなコードコンポーネントベースの構造により、あらゆるプロジェクトとの統合が可能になります。

また、「React」と「Angular」の特徴を持ったフレームワークのため、どちらのフレームワークからも移行が可能です。CDNも用意されているため、気軽に動きを試すこともできます。そのため、現在の開発環境を大きく変更したくない場合もおすすめのフレームワークです。

小規模のWebアプリケーション開発にVue.jsはおすすめ

小規模のWebアプリケーション開発にVue.jsはおすすめ

「Vue.js」はシンプルで使いやすいフレームワークのため、初心者でも扱いやすく習得が比較的簡単です。拡張性と柔軟性もあり、しっかりと学習すればクオリティの高いWebサービスを作成できます。

日本語の情報も豊富にあるフレームワークなので、WebサイトやWebアプリケーションに興味を持っている方は、ぜひ「Vue.js」の使い方を身につけてみてください。

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