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最終更新日: 2024.02.01 (公開: 2024.02.01)

バックエンドエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、将来性を解説

バックエンドエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、将来性を解説

Webの世界で、私たちがふだん目にするサイトやアプリケーションのサーバー側の開発で頼りにされるのが、バックエンドエンジニアです。

バックエンドエンジニアは、ユーザーに直接触れる部分ではないものの、Webサービスやアプリケーションが円滑に動作するための基盤を築くのが仕事です。システムの設計や開発は、データベースの管理・サーバーの構築・APIの設定など多岐にわたる業務を担当します。

本記事では、バックエンドエンジニアに必要なスキルや知識、将来性などの疑問点を深く掘り下げ、バックエンドエンジニアの魅力や重要性について詳しく解説します。

バックエンドエンジニアとは?

バックエンドエンジニアは、Webサービスやアプリケーションが持つ心臓部を構築・運営するプロフェッショナルです。バックエンドエンジニアが手がけるのは、ユーザーがブラウザ上で直接目にするフロントエンドの部分ではありません。具体的には、ログイン機能やデータの保存・取り出しをおこなうシステムの開発などです。

また、サイトやアプリの情報を格納するデータベースの設計・運用、Webサーバーの構築・管理も彼らの重要な仕事のひとつです。バックエンドエンジニアの専門知識や技術力が、サービスの品質や使いやすさを大きく左右することがあります。

フロントエンドエンジニアとの違い

バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアは、密接な連携をとりながらもそれぞれ異なる役割を担っています。

フロントエンドエンジニアは、ユーザーがブラウザ上で直接触れるWebページのデザインや動き、ユーザー体験を向上させるインターフェースの設計・実装などが主な仕事です。「HTML」「CSS」「JavaScript」などのプログラミング言語を駆使して、サイトやアプリの見た目と動作を作ります。

一方で、バックエンドエンジニアは、フロントエンドが問い合わせたデータを安全で迅速に返すシステムを構築・管理する役割を担います。たとえばAmazonなどで注文を確定した後の処理など、サーバーやデータベースの設計・APIの開発など裏側の作業です。

バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアがうまく連携することで、ユーザーに快適なWebサービスを提供できます。

サーバーサイドエンジニアとの違い

Web開発の世界において、バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアは混同されますが、微妙にニュアンスが異なることもあります。バックエンドエンジニアは、システムの内部構造やデータベースとの連携・APIの実装など、ユーザーの目に触れない部分が担当です。

一方でサーバーサイドエンジニアは、バックエンドの開発を含めサーバー側のシステム全般を担当し、サーバーの設定やセキュリティ対策デプロイなど幅広い業務をカバーすることが求められます。しかし実際には役割が明確に分かれておらず、どちらも似たような業務を担当することが多いです。

バックエンドエンジニアの仕事内容

バックエンドエンジニアの仕事は多岐にわたります。

  • サーバー環境構築
  • データベース構築
  • プログラムの開発
  • アプリケーションの開発
  • システムの保守・運用

ここからは、それぞれの内容を具体的に解説します。

サーバー環境構築

Webサービスやアプリケーションを稼働させるためには、しっかりとしたサーバー環境の構築が必要です。

まず、プロジェクトの要件を詳細に整理し、必要な環境を決定します。この段階での的確な判断は、後の開発フローに大きく影響を与える重要なポイントとなるでしょう。

次に、実際の環境設計をおこない設計図に基づいてサーバーの構築作業を開始します。多くのサーバーOSにはLinuxが使用されており、プロジェクトの規模や内容によっては専門のインフラエンジニアが参加することもあります。

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークの専門家として環境の最適化やセキュリティ対策に特化した業務が担当です。しかし、小規模なプロジェクトやスタートアップ企業では、バックエンドエンジニアが役割を担うことも多いです。

データベース構築

データベースは、情報を効率的で確実に保存・取得するための重要なシステムの一部です。システム運用を円滑に進めるため、データベースの設計と構築は非常に重要なプロセスとなります。

まず設計段階では、どのようなデータをどのように格納するか、それをどのように取り出すかのルールを策定します。次に、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の選択が重要です。RDBMSは、複雑なデータ関連性を持つデータを効率的に管理するためのシステムで、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverなどが代表的です。これらの選択は、企業の業務内容や規模、予算などさまざまな要因を考慮しておこなう必要があります。

適切なデータベースの設計と構築は、システム全体の品質を高めビジネスの成長をサポートする鍵となるでしょう。

プログラムの開発

プログラムの開発は、システム構築の中核を担う重要な工程です。

まず、設計段階で定められたプログラミング言語を基に、具体的なプログラムのコーディングを開始します。その際、役立つのは開発者の指南書ともいえる設計書です。

Webアプリケーションの各機能を実装するだけでなく、外部のシステムやサービスとの連携もAPIを介して実現します。このような連携は、多機能なアプリケーションを構築する上で欠かせない作業です。

また、納期の制約や品質を確保するための工夫も必要で、開発効率を向上させるために既存のフレームワークやライブラリの活用は必須といえます。これらのツールを使用することで、開発時間の短縮や安定性の向上が期待できるでしょう。

最後に、完成したプログラムはテストを繰り返し品質を高めます。プログラムの開発は、技術と創造力が交差する興味深い分野です。

アプリケーションの開発

アプリケーションの開発は、現代の情報社会において欠かせないものです。

バックエンドエンジニアは、アプリケーションの心臓部ともいえる部分を構築・運用する役割を持っています。バックエンドエンジニアの主要な仕事は、アプリケーションの機能やロジックを実現するプログラムの実装です。これは、ユーザーから直接見られないものの、サービスの品質や機能性を保つ上で最も重要な工程といえます。

サーバー環境やミドルウェアの構築は、バックエンドエンジニアの主なタスクではありません。しかし、アプリケーションをスムーズに動かすための土台を作る工程として、間接的には欠かせない作業です。これらの基盤技術の構築に関しても、深い知識と経験が求められます。

最終的に、Webサイトやアプリケーションの開発プロジェクトでは、バックエンドの領域で最も多くのリソースが必要です。これは、バックエンドエンジニアがアプリケーションの質を保つための鍵を握っていることを示しています。

システムの保守・運用

システムを開発・公開した後も、バックエンドエンジニアの役割は続きます。システムが公開され多くのユーザーに利用されるようになると、新たな課題や問題が出てくるでしょう。

たとえば利用者が増加すると、システムのレスポンスが遅くなる傾向があります。また、ユーザーからのフィードバックや要望をもとに、新しい機能の追加や既存機能の改善が求められることもあります。さらに、システムを利用している中で未知のバグが発見され、その対応が必要です。

システムの安定性やセキュリティを維持する課題は、システムやアプリケーション動作の根幹に影響を及ぼし機会的損失に繋がるため、迅速に対応しなければなりません。また技術の革新が日進月歩の業界において、バックエンドエンジニアは常に最新の技術動向をキャッチし、継続的な学習が求められます。

システムを使いやすく安定したものにするためには、バックエンドエンジニアの重要な業務のひとつとなります。

バックエンドエンジニアに必要な4つのスキル

バックエンドエンジニアには、特定のスキルが必要です。

  • バックエンドで使うプログラミングスキル
  • フレームワークを扱うスキル
  • OSやミドルウェアに関する知識
  • クラウドサービスの知識やスキル

これらのスキルを磨くことで、バックエンドエンジニアとしての価値を高めます。ここからは、それぞれを詳しく解説します。

バックエンドで使うプログラミングスキル

バックエンドエンジニアが持つべきスキルは、サーバー側の処理機能を効率的に動作する仕組みを作ることです。まず、代表的なプログラミング言語として、「Python」「Java」「Ruby」「Node.js」などがあげられます。これらの言語を使用することで、データベースとの連携やサーバー側のロジックを構築できます。

次に、RDBMSやNoSQL型などデータベースの知識が必要です。MySQL・PostgreSQL・Oracle Database・MongoDBなどとのやりとりは、バックエンドエンジニアの主要な業務といえます。さらに、APIの設計や構築スキルも必要です。

RESTful APIやGraphQLの知識は、フロントエンドとのデータのやりとりをスムーズにおこなうためには欠かせません。最後に、クラウドサービスの利用経験も推奨されます。AWSやGCPといったクラウドプラットフォームを活用することで、システムのスケーラビリティやセキュリティの向上が可能です。

これらのスキルは、時代とともに進化しますが常に最新のトレンドや技術を学び続ける姿勢が求められます。

フレームワークを扱うスキル

バックエンドエンジニアとしての業務を効率化するには、フレームワークを扱うスキルが欠かせない要素です。

フレームワークとは、あらかじめ用意されたプログラムの枠組みで、この枠組みを基盤にしてシステムやアプリケーションの開発をおこないます。使用するフレームワークによっては、データベースとの接続やセキュリティ対策、ログの取得などの基本的な機能が簡単に使用できることが多いです。

フレームワークを効果的に使用するスキルは、基本的な概念を理解することが重要です。また、それぞれのフレームワークには特色や強み、使用方法が異なるため、複数のフレームワークに対する知識と経験も求められます。「Ruby on Rails」「Django」「Laravel」などがその一例です。

次に、最新のアップデートや変更点の確認も重要です。技術の進化は時代とともに変わっていくため、常に新しい情報をキャッチアップし適切なスキルを磨いていく姿勢が求められます。

OSやミドルウェアに関する知識

バックエンドエンジニアとしての業務を遂行するには、OSやミドルウェアに関する知識は必須です。

OSはシステムが稼働する基盤となるため、LinuxやWindowsなどの基本的な操作や設定、トラブルシューティングの方法を理解しておきましょう。とくにLinuxは、ほとんどのシステム・アプリケーション稼働のOSに使用されているため、学習が必要です。

また、ミドルウェアに関しては、アプリケーションとOSの間で動作するソフトウェアの総称でWebサーバやデータベース、キャッシュシステムなどがこれに該当します。

ミドルウェアを適切に設定・運用することで、システムの安定性やアプリケーションのパフォーマンス向上が期待できます。さらに、ミドルウェアの知識を深めることで、システムのトラブル発生時の迅速な対応や最適化も可能です。つまりOSやミドルウェアの知識は、バックエンドエンジニアとしての専門性を高める要素といえます。

クラウドサービスの知識やスキル

近年、クラウドサービスの利用が増えており、バックエンドエンジニアにとっても避けられないトレンドです。アマゾンのAWSやGoogleのGCP・マイクロソフトのAzureなど、さまざまなクラウドサービスがあります。これらのサービスを活用することで、従来のオンプレミスにおける物理サーバーの設定や運用に比べて、柔軟で迅速にシステムのスケーリングやデプロイが可能です。

しかし、それぞれのクラウドサービスには独自の特徴や仕様があるため、それを理解し最適な選択をする能力が求められます。また、クラウドサービスを使用する際のセキュリティ対策やコスト最適化の経験も非常に重要です。

クラウドサービスの知識やスキルを習得することで、最新の技術トレンドに対応するバックエンドエンジニアとしての価値を高められます。

バックエンドエンジニアにおすすめのプログラミング言語3選

バックエンドエンジニアにおすすめのプログラミング言語は以下の3つです。

  • JavaScript
  • Java
  • Ruby

これらの言語は、キャリアを積む上での強力な武器となります。

JavaScript

「JavaScript」は、もともとブラウザ内でのスクリプト言語として誕生しました。しかし柔軟性と成熟したエコシステムにより、現代ではサーバーサイドの開発にも広く利用されるようになっています。

「Node.js」というランタイム環境の登場により、「JavaScript」はバックエンド開発でも大きな役割を果たすようになりました。とくにリアルタイム性を求められるWebアプリケーションの開発では、「JavaScript」の非同期処理が非常に有効です。また、フロントエンドとバックエンドの双方で同じ言語を使用することで、開発の効率化が図れます。

さまざまな利点から、近年ではバックエンドエンジニアにも「JavaScript」の経験が必須になっているため学習はおすすめです。

Java

「Java」は、長年にわたりエンタープライズレベルのシステム開発において信頼性と堅牢性を持って採用されてきました。オブジェクト指向のプログラミング言語として、再利用性やシステムの拡張に柔軟なため、大規模な開発現場で使用する言語として適しています。

「Java」の強力なフレームワークやライブラリが豊富に提供されており、活用することで効率的なバックエンド開発が可能です。また、クロスプラットフォーム対応の特性を持ちさまざまな環境で動作するため、バックエンドエンジニアにとって魅力的なプログラミング言語といえます。

Ruby

「Ruby」は、コードが読みやすく書きやすいという特徴を持つプログラミング言語です。「Ruby」の魅力は、開発者の幸福を追求する哲学にあります。「Ruby on Rails」というフレームワークを通じて、バックエンド開発を効率的に進められ、初心者から経験豊富な開発者まで幅広く支持されています。

またDRY(Don’t Repeat Yourself)の原則や、CoC(Convention over Configuration)の考え方が取り入れられており、迅速な開発が可能です。バックエンドエンジニアとしてすぐにアイディアを形にしたいと考えるなら、「Ruby」はおすすめのプログラミング言語です。

バックエンドエンジニアに向いている人の3つの特徴

バックエンドエンジニアに適している人の特徴は、以下の通りです。

  • コツコツと同じ作業を続けられる
  • 保守や管理の業務が好き
  • 幅広いIT技術の勉強ができる

これらの特性は、バックエンドエンジニアとして成功するための基盤となります。

コツコツ同じ作業を続けられる

バックエンドエンジニアの仕事は、見えない部分でシステムを支える役割を持っています。そのため、同じ作業を繰り返しおこなうことがある職種です。

たとえば、コードの最適化やデータベースのクエリの調整・テストの実行と修正など、ひとつのタスクで長い時間を費やすことが求められます。このような作業を効率的にこなすには、コツコツとひとつの作業に集中できる能力が必要です。

継続的な努力で少しずつ改善していくプロセスを進められるか、繰り返しの中で最も効果的な方法を模索し続けられるかが、バックエンドエンジニアに求められるスキルといえます。

そのため、同じ作業を繰り返しおこなうことに抵抗がない、最高の結果を追求したいという姿勢が、バックエンドエンジニアに向いている人の大きな特徴といえるでしょう。

保守や管理の業務が好き

バックエンドの世界は、一度構築されたシステムが長期間にわたって稼働することが多いです。そのため、システムの安定性や効率性を保ちつつ、変わる要件や状況に応じて適切な対応をする保守業務が求められます。保守が好きな人は、こうした日々の細かな調整や最適化に対する継続的な興味やモチベーションを持っています。

また、管理業務もシステムの継続的な運用を支える重要な役割です。使用しているデータベースの容量やシステムのパフォーマンスを監視し、適切な時期にアップデートやメンテナンスを実施するなど、緻密な計画や判断が求められます。

管理業務が好きな人は、全体の流れを見る力や、細部に目を配る丁寧な作業を好む傾向にあります。最後に、保守や管理業務を好むバックエンドエンジニアは、システム全体の安定性や長寿命を重視する価値観を持っていることが多いです。

幅広いIT技術の勉強ができる

バックエンドエンジニアは、システムの核心部分を担当する役割です。そのため、データベースの管理からAPIの設計・セキュリティの確保・サーバーの最適化など、多岐にわたる業務をこなす必要があります。多様な業務を効率的に遂行するには、広範な知識と技術の習得が必要です。

また、IT技術は日進月歩で進化しています。新しい技術や短期間でのフレームワークのバージョンアップがされる環境で、常に最新の技術動向を確認し実務に取り入れる柔軟性が求められます。

さらに単に技術を学ぶだけでなく、実際のシステム開発に応用する能力も重要です。理論と実践のバランスを取りながら学んだ技術を現場で活かせる人は、バックエンドエンジニアでの成功が期待できます。

バックエンドエンジニアの将来性は?

IT技術の進化は、目覚ましいものがあります。とくに、バックエンドの領域においては、多くの作業が自動化の波にのまれ、ノーコードやローコードの動きが急速に広がっています。そのため、バックエンドエンジニアの役割が縮小されるように感じられるかもしれません。

しかし、それは大きな誤解といえます。なぜなら、自動化ツールやフレームワークは一定の範囲内でしか機能せず、ビスポークな要件や複雑な業務フローに対応するためには、専門的な知識と経験が必要だからです。また、クライアント独自のニーズやビジネスモデルを的確に理解し技術的に実現する能力は、自動化できない点です。

このような背景を考慮すると、バックエンドエンジニアの役割は今後も続いていくことが予想されます。つまり、技術の発展に合わせて、自身のスキルと知識を進化させていくことが求められるでしょう。

バックエンドエンジニアのキャリアパスは?

バックエンドエンジニアのキャリアパスはさまざまです。

  • PL・PM
  • フルスタックエンジニア
  • ITコンサルタントへのキャリアチェンジ
  • セキュリティエンジニアとして就職

それぞれのキャリアパスについて、詳しく解説します。

PL・PMになる

バックエンドエンジニアの中には、技術スキルを高めるだけでなく、プロジェクト全体をマネジメントする方向にキャリアを進めたいと考える方もいます。その際、目指すべき役職としてPL(プロジェクトリーダー)やPM(プロジェクトマネージャー)が考えられます。

PLはプロジェクトの技術面を担当し、チームのメンバーと連携してタスクを進めていく役職です。一方でPMは、プロジェクト全体の進捗やリソース、クライアントとのコミュニケーションを主に担当します。

バックエンドエンジニアとしての経験は、システム全体の理解や要件の把握・技術的な課題への対応能力が必要なため、PLやPMとしての立場になったとき非常に重要です。ただし、リーダーシップやコミュニケーション能力も求められるため、スキルの幅だけでなく全体を俯瞰する能力を保有することが重要です。

フルスタックエンジニアになる

バックエンドエンジニアは、システムの裏側で動く部分を担当する職種です。一方でフロントエンドエンジニアは、ユーザーに直接触れる部分を開発します。そして、これらの両方のスキルを持つエンジニアが、フルスタックエンジニアです。バックエンドエンジニアからフルスタックエンジニアにキャリアアップすることは、現代のIT業界において非常に価値のある選択といえます。

バックエンドの知識を基盤に、フロントエンドの技術を学習します。「JavaScript」「CSS」「HTML」などの言語はもちろん、近年主流となってきている「React」「Vue.js」といったライブラリの習得も必要です。

これにより、一人でシステム全体の開発を手がけられるようになります。

ITコンサルタントにキャリアチェンジする

バックエンドエンジニアとしての経験を積むことで、システムの深い知識や業務フローの理解を習得できます。このような背景を活かし、多くのエンジニアがITコンサルタントへのキャリアチェンジを選択します。ITコンサルタントは、企業のIT導入戦略や新しい技術導入のアドバイス・システムの最適化提案などをおこなう職種です。

クライアントの課題や要望を的確に理解し、最適なITソリューションを提案する能力は、エンジニア時代の経験から培われるものです。また、実務での経験は、プロジェクトのリスク管理や品質の確保・予算の管理などの業務にも役立ちます。

キャリアチェンジを成功させるためには、これまでの技術的な知識を深化させるだけでなく、ビジネスマインドやコミュニケーション能力を磨くことも重要です。

セキュリティエンジニアとして就職する

バックエンドエンジニアとしての経験は、セキュリティエンジニアとしてのキャリアを築く上で非常に有利です。なぜなら、システムの深い部分に関する知識やデータベースの構造・サーバーの設定など、幅広いテクニカルな背景があるからです。

セキュリティエンジニアは、システムの安全性を確保するためのさまざまな対策を考え、実行する役割を担います。攻撃者の手口からシステムを守るために、バックエンドの知識は欠かせません。

ただし、セキュリティ専門家としてスキルアップを目指す場合、深いセキュリティの知識や関連する資格を取得も考慮すべきです。たとえば、CISSPやCEHなどの資格は、業界内での信頼度が高く就職活動にもプラスとなるでしょう。

バックエンドエンジニアはシステムの根本を支える存在

バックエンドエンジニアは、システム全体を構築する中で核心部分を担当します。ユーザーがパソコンなどを通じて直接見えるフロントエンドと異なり、裏側でシステムの動作を支える役目を果たすのがバックエンドエンジニアの仕事です。

データベースの管理・サーバーの設定・APIの構築など見えない部分での作業が多いですが、その役割は非常に大切です。バックエンドが安定していなければ、どれだけフロントエンドが洗練されていてもシステムとしての機能は果たせません。

バックエンドエンジニアは、システムの根幹をしっかりと支え最前線で活躍したい人向けの職種といえます。

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