大学生がプログラミングを始めるのは決して遅くありません。大学生がプログラミングを始めるといい理由やプログラミング学習の注意点のほか、プログラミング初心者の大学生向けの勉強法を紹介します。
大学生でこれからプログラミングを始めるのは遅いと思っていませんか?「まだプログラミング学習をやっていない」という方もいれば、「すでにプログラミングの勉強を始めている」という方もいるかと思います。
実は、プログラミングを大学生から始めても遅いことはなく、むしろ早いほうといえます。
その理由を含めながら、大学生がプログラミングを始めるメリットやプログラミング学習の注意点、勉強法について紹介します。プログラミングを始めるか迷っている大学生は、ぜひ参考にしてください。
目次
大学生からプログラミングを始めることが「遅い」と思われる理由は、小中高でプログラミング学習が必修化されたという社会的背景があるためです。
プログラミング学習が、小学校は2020年度、中学校は2021年度、高校は2022年度より小中高で必修化されます。そのため、10代前半以前からプログラミング学習を始める人が増えることが見込まれます。
また、大学の授業やアルバイトの合間に勉強するハードルの高さもあります。プログラミングの習得について「難しい」「時間がかかる」という先入観を持ってしまい、「大学の授業やアルバイトの合間に勉強するにはハードルが高い」と考えてしまうからです。
結論をいえば、大学生からプログラミングの学習をスタートさせるのは「早いほう」といえます。プログラミング教育は必修化されたばかりであることと、長期間コツコツと継続するやり方が大切であることがおもな理由です。
またプログラミング未経験でも可、という求人募集は珍しくなく、プログラミングが未経験であっても新卒として採用され、プログラミング研修を受けて、一人前になっていくケースもあります。
新卒の就活において、プログラミングが未経験でも受け入れられる求人があることを考えると、大学生でプログラミングの学習を始めても遅くありません。
ここからは、大学生からプログラミングを始めるメリットを紹介します。大学生のうちにプログラミング学習を始めておくとどのようなメリットがあるのかを、わかりやすく解説します。
大学生が社会人と大きく異なる点は、大学生のほうが勉強するまとまった時間を確保しやすいことです。一般的にフルタイム勤務の会社員の場合、8時間×5日=40時間/週は労働時間として縛られます。一方で大学生は、必須履修の単位を取得できれば、大学3年、4年時は比較的時間に余裕が生まれます。
そのほかにも、「授業と授業の空き時間」や「アルバイトまでの時間」などのちょっとした時間ができやすいため、プログラミングを勉強する余裕が生まれます。
プログラミング未経験の新卒求人もありますが、プログラミングをあらかじめ経験しておくと就職活動の選択肢がさらに広がります。現場において経験を積みながら活躍する方法もありますが、あらかじめ経験している状態のほうが、一人前に活躍できるスピードが比較的早めです。
さらに、慣れないプログラミング学習に挫折してしまうリスクを考えると、プログラミング未経験者とプログラミング経験者が応募してきた場合は、経験者を採用する傾向あります。
就職活動の選択肢が広がりますが、就職後の選択肢もさらに広がります。経済産業省の発表によると、2030年までにIT人材が最大で79万人不足されると予想されており、IT人材の需要がなくなることはないといわれています。ITエンジニアは、インターネットがつながる環境とパソコンさえあれば場所を問わず働けるので、一人ひとりの生活スタイルに合わせた働き方ができます。
また、DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進される社会情勢においては、ITエンジニアは業種問わず重宝されやすい人材です。
ほかにも、本業にプラスして副業として始めたり、会社員として下積みをした後にフリーランスとして独立したりすることも可能です。
副業やフリーランスとして独立したほうが、収入が増える可能性も高くなります。
プログラミング学習は、根気強く継続しなければ習得できません。なので、明確な「目標」を決めることで効率のよい学習ができます。
ここからは、プログラミング学習で気を付けるべきポイントを解説します。
プログラミング学習を始める前に、プログラマーの仕事はどういうものなのかを把握しなければなりません。
「プログラマー」とは、プログラミング言語を使って、設計書をもとにプログラムに落とし込んでいく仕事をする人です。プログラマーとひと口に言っても、その種類は「Webプログラマー」、「アプリケーションプログラマー」、「ゲームプログラマー」などさまざまです。
やみくもに「プログラマーになりたい」というだけではなく、どのようなプログラマーになりたいのかを具体的に考えてみましょう。
プログラマーの仕事が理解できたら、「自分はプログラマーとして何をやりたいか」を具体的に決めましょう。プログラミング言語ごとに得意とする分野、向いていない分野があり「どのようなシステムを開発する場合に、どの言語を使用するのか」が決まっているからです。
具体的には、「PHP」はブログやHP制作向け、「Java」は大規模なシステム開発向け、また「Python」はAI領域の開発に向いているなど、言語によってその特色が異なります。
プログラミングを学習して、どのようなことをしたいのかを決めてから選ぶことが、将来の「やりたい仕事」へとつながりやすくなります。
プログラミング学習を始める方法には、プログラミングスクールに通って学ぶやり方があります。ただしスクールに通うと比較的高価な費用が発生します。予算内であれば、わからない点はすぐに講師に質問できて、挫折しにくいスクールに通うことをおすすめします。
もしスクールに通う費用がない方は、参考書で学習する方法もあります。自分の学習予算を考慮した上で、学習スタイルを決めてみてください。
つまずいてしまったときには、エンジニアに関する知識を記録し、共有ができるサービス「Quitta」のサイトを利用する方法があります。Quittaではエンジニアの先輩たちがつまずいたことと「それをどのように解消したのか」が共有されています。
先輩たちの知恵を借りつつ、自分でプログラムを組んで実行してみましょう。学習を続けるうちに理解できるようになることがあるため、あきらめずに学習に取り組むことが大切です。
ここからはプログラミングの勉強方法を紹介します。人によって勉強方法の相性は異なるので、自分に合った勉強方法を選んでみてください。
独学で勉強する方法には、Webサイトや動画で勉強したり、本で勉強することができます。勉強とは知識をインプットすることだと思われがちですが、プログラミングの勉強でインプットよりも大切なのは、自分で手を動かしてコードを組み、実行した結果を確認・検証するアウトプットです。
わからない箇所が出てきたらその都度、正しいコードを参考にして、「自分が組んだプログラミングのコードがどのような動きをするのか」を経験することが大切です。
サイトや動画のなかには無料や月額1000円からなど、低コストで利用できるものがあります。プログラミングを組み、実行できる状態にする環境構築も不要なことが多く、手軽にプログラミングの学習を始めることが可能です。一部では、サイトや動画の真似をしながら環境構築する方法もあります。
ただし、わからないことが出てきたときに詳しい人に聞けないことが、独学におけるプログラミング習得のハードルといえます。
本で勉強するときはインプットのみに偏りがちになりますが、プログラミングの学習においては、アウトプットすることが必須です。なので、本でインプットしたら、すぐに自分でプログラミングのコードを組んでアウトプットすることで、知識が定着しやすくなります。本での学習で重要なことは、「覚えよう」というよりも「理解する」ことです。
プログラミングスクールはおもに、通学スタイルのスクールとオンラインスクールがあります。プログラミングスクールのなかには、転職エージェントと連携しているスクールもあり、学習終了後に就職につながるスクールもあるので、スクールを選ぶときの一つの指標にしてください。
大学の通学路や家の近所にプログラミングスクールがある方や、スクールに通う時間が取れる方は、通学スタイルのプログラミングスクールに通う選択肢があります。通学スタイルだと、勉強仲間ができて交流につながるほか、わからないことを講師にすぐ聞けるといったメリットがあります。
しかし、オンラインスクールに比べて、通学費や授業料などの経済的負担が大きいです。
オンラインスクールは、スクールに通うことを手間と感じている方や、近所もしくは通学路にオンラインスクールがない方におすすめです。
オンラインスクールは自宅で受講できるため、トータルコストが通学型より抑えられるメリットがあります。
ここからは、これからプログラミングを学びたい大学生におすすめの参考書を3冊紹介します。いずれも初心者向けの内容となっていますので、基礎からしっかり学びたい方はぜひ参考にしてください。
同書は、Web系のプログラミングの基礎や仕組みを理解することを目的としたもので、ECサイトといったさまざまなWebサイトの開発に関わりたい人におすすめです。
同書は、章の後半で実践的なプログラムの作り方を解説しています。実際に手を動かしながら、本の解説と照らし合わせて学習すると、より理解が深まります。
この本で得られる知識 |
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ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん
HTMLとCSSはマークアップ言語と呼ばれ、一般的なプログラミング言語とは異なるものです。プログラミング言語はこれらのマークアップ言語と一緒に使われることで、初めてプログラムとして機能します。
Web上で私たちが普段目にしている画面は、マークアップ言語で作られています。一方、プログラミング言語を使うサーバーサイドは、その画面のつながりを意識して考えていく必要があり、初心者にはインプットが多くなりがちです。Web画面の仕組みやその作り方を学び、Webシステムの初歩を理解したい人におすすめです。
この本で得られる知識 |
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初心者が、まだ慣れていないプログラムの考え方に触れることができる本です。特定のプログラミング言語に特化している本ではなく「実際にどのようにプログラムに落とし込む(=設計する)のか」という”思考”の方法について説明しています。
プログラマーは設計書をみてプログラムを作るのが仕事です。一方でITエンジニアはクライアントの要望を設計書に書き記します。たとえば、Aというプログラムを作りたいとき人の要望をコンピュータにわかるように示した設計書がない状態では、プログラムを作ることができません。実際にプログラムを作る前に、設計書に落とし込んで機能するかを、把握する必要があります。プログラマーを経て、ITエンジニアとなることを考えている人に、おすすめの本です。
この本で得られる知識 |
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ここからは、プログラミング学習におすすめの学習サイト3選を紹介します。学習サイトなら自分での環境構築が不要であったり、無料(一部有料あり)で学習できたり、好きな時間に勉強できたりするため、スクールに通うより気軽に取り組めるメリットがあります。プログラミングに興味がある人には、まずサイトを試すのがおすすめです。
「Progate」は約270万人のユーザー数を誇り、100カ国以上で提供されている学習サイトです。
同サイトのおすすめポイントやメリットは以下の通りです。
おすすめの理由は、カリキュラムに沿って学習を進められることです。演習では、該当する演習範囲のカリキュラム教材をすぐに振り返ることができ、実際に正確に動くプログラムの真似をしながらプログラミング学習を進めることができます。
「ドットインストール」は、一部無料で利用できるレッスンもあるプログラミング学習サイトです。有料プラン(税込月1,078円)では、400以上ものレッスンを利用できます。
同サイトのおすすめポイントやメリットは、以下です。
このサイトは、実際にプログラムを組んで学ぶ制作コンテンツがあります。プログラミング学習で大切なのは手を動かすことであるため、実際に手を動かして学べる環境は、成果にも自信にもつながります。
「paizaラーニング」では、無料プランで81本、有料プラン(1カ月プラン/月額1,078円(税込))で1,500本以上の動画視聴と演習コンテンツが利用できます。
同サイトのおすすめポイントやメリットは以下です。
おすすめポイントは、就職につながりやすいことです。paiza新卒はIT/Webエンジニア求人に特化した就活サイトを運営しています。なので、学習後スキルチェックといった一定の条件をクリアすれば、そのまま内定をもらうことも可能です。
大学生でプログラミング学習を始めても遅くはありません。教育課程ではまだプログラミング学習が導入されたばかりなうえに、IT人材は今後不足されると予想されているためです。
プログラミングを大学生のうちに習得すれば、就職活動で有利になったり、働き方の選択肢が広がったりします。さらにプログラマーからITエンジニアへと成長すれば、フリーランスや副業など働き方の幅が広がるだけでなく、高収入も期待できます。
まずは、スクールやサイト、独学など自分に合った勉強方法を見つけて、プログラミングに触れてみてください。そして根気強く学習を続けられれば、スキルを身につけられたという実感
がわきやすくなります。プログラミング学習を考えている大学生がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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