学習方法

最終更新日: 2024.01.26 (公開: 2022.11.23)

30代からのプログラミング勉強が頭に入らない?理由と対処法を紹介

30代からのプログラミング勉強が頭に入らない?理由と対処法を紹介

プログラミングの勉強を30代で始めた方のなかには「30代でプログラミングの勉強を始めたが、なかなか頭に入らない」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、30代からプログラミングの勉強を始めたときにモチベーションをキープしながら勉強を続けられる対処法を紹介します。

30代でプログラミングの勉強を始めたものの、なかなか理解できず、先に進めなくて困っている方もいるのではないでしょうか。プログラミングの勉強は一人でコツコツ進める作業が多く、専門用語も出てくるため学習が思うように進まず、行き詰まることもあります。

この記事では、30代からプログラミングの勉強を始めた方に向けて、プログラミングの学習においてモチベーションをキープしながら勉強を続けられる対処法を紹介します。

プログラミングの勉強が頭に入らない理由5つを紹介

プログラミングの勉強が頭に入らない理由5つを紹介

勉強を開始したときにはやる気満々だったのに、プログラミングの勉強が頭に入らずモチベーションが日に日に下がっていく、といったことは珍しくありません。ここでは30代からのプログラミング学習において、初心者が陥りがちな5つの原因と解決案を説明します。

1.「コードをすべて覚えないといけない」と思っている

プログラムコードは言語ごとに文法が決まっており、正しく書かないとプログラムは動きません。また自分以外のエンジニアが見ても理解しやすいように「見やすく無駄なく」コードを記述することも求められます。

しかしプログラミング言語に求められるルールや、言語ごとに異なる文法をすべて初心者が覚える必要はありません。コードをすべて覚えるのではなく、まずは書籍やサンプルサイトで調べた「完成して正常に同さするコード」をコピーして「どのように動くのか」を体感することで、プログラミング言語の動作や文法、コードの書き方を理解できるようになります。

2.完成イメージがわかない

プログラミングの学習を進めるなかで、特に書籍で学んでいる間は「プログラムコードが実行されてどのような結果となるのか」をイメージすることが難しい方もいるかもしれません。「自分が書いたプログラムがどのような動作をするのか」をイメージできなければ、学習のモチベーションが下がってしまいます。

スクールやオンライン講座であれば、先に完成したプログラムを見せてもらうことで、プログラムが動作する具体的なイメージを持つことができます。プログラムを一切学んだことがない初心者の方は、まず自分が学習するプログラミング言語の最も簡単なコードを探し、実際に実行した結果を自分の目で確認することをおすすめします。

3.苦手意識を持っている

プログラミングが得意な人は「パソコンが得意」「理系大学出身で数学的知識がある」というイメージを持っている方も多いかもしれません。確かに大学で情報処理を学んできた人には、システムエンジニアの素質があるかもしれませんが、新社会人としてシステムエンジニアになる人の30%は文系出身(※)です。社会人になってからプログラミングの勉強を始めた人は、少なくないのです。

30代であっても地道に1から勉強を続け、スキルや経験を積み上げていくことで、パソコンに関する知識も数学的知識も向上し、プログラミングを習得できます。

(※)引用:「IT人材白書2017」(独立行政法人情報処理推進機構(IPA)IT人材育成本部、2017年)https://www.ipa.go.jp/files/000059086.pdf

4.エラーを解決できない

プログラミングの勉強において避けて通れないのが「エラーを自力で解決すること」です。
プログラミングの学習を進め、コードを書き実行する段階になると「思った通りの結果にならない」「そもそも動かない」といった事態に、必ずぶつかります。

ここで認識しておかなければいけないのは「エラーは起こるもの」という点です。実務において書いたばかりのプログラムがひとつもエラーを出さずに正常に動作することは、まずないからです。大切なのは、「エラーをどのように解消したか」という経験を積むことでより深い知識を身につけられるかどうかです。スクールやオンライン講座で質問できるのであれば、臆することなくどんどん質問しましょう。

一人で学習している場合は、インターネットやSNSで、エラーコードや「どんなプログラムの書いたのか」を検索キーワードにして、エラーの解決法を調べることをおすすめします。特に初心者がつまずきがちなポイントはすでに同じプログラミング言語を学習した誰かが経験していることがほとんどであるため、調べることで解決できる可能性が高いです。

質問をする際には、エラーの内容と実行したプログラムコード、期待する結果を詳しく記載すると、より早く解決法を見つけることができます。

5.オブジェクト指向がわからない

ここからは、プログラミング学習でつまずく人が多い「オブジェクト指向」について、なぜつまずいてしまうのか、大きく4つの段階にわけて解説します。
オブジェクト指向において、初心者がつまずきやすいポイントは、おもに以下の4つです。

  • プログラムの基本用語を理解していない
  • 用語がわからない
  • 作る目的がわからない
  • 具体的なコードの書き方がわからない

書籍ではオブジェクト指向の具体的なイメージがわかない場合は、コードとプログラムの動きを解説している動画をインターネットで探す方法があります。オブジェクト指向は、初心者にとって理解しにくい特徴があるため「オブジェクト指向とはどのような考え方か」といった概念を解説してくれる動画を検索するのがおすすめです。

プログラミングに苦手意識があるときの解決方法

プログラミングに苦手意識があるときの解決方法

勉強を続けていても行き詰まってばかりで苦手意識を持ってしまう方もいらっしゃるかと思います。プログラミング学習に限らず、新しい知識を学ぶ際は「できない」と「苦手」をわけて考える必要があります。ここからはプログラミング学習に苦手意識を持ちそうになったときの解決法を紹介します。

学習している言語が初心者向けか確認しよう

プログラミング言語はひとつではなく、多くの言語があります。初めてプログラミングに取り組む方には、どの言語を学べばよいのかわからないかもしれません。プログラミング言語の難易度を決める要素は、おもに次の3つです。

ポイント 内容
開発環境の構築のしやすさ プログラムコードを実際に書いて動作を確認するために、自分のパソコンに必要なソフトのインストールや設定を行う必要があり、言語によって難しさが異なる。
書籍やインターネットで関連する情報の調べやすさ 利用者が多い、歴史が長いプログラム言語であれば情報を得ることが容易。マイナーな言語の場合は情報がない、もしくは英語の情報しかない場合がある。
プログラミング言語の学びやすさ プログラミング言語によっては文法以外に、関連するツールや、便利な機能を集めたフレームワークと呼ばれるものなど、学ぶ必要のあることが多い言語もある。

これらを踏まえると、初心者が最初に学習するプログラミング言語として「HTML」「JavaScript」「PHP」「Python」がおすすめです。なかでもPythonはAI領域の開発に多く用いられるため、汎用性が高いプログラミング言語のひとつです。

学習レベルが高すぎないか確かめる

学習するプログラミング言語が決まっていても、初心者の場合はプログラミングの基礎から勉強することをおすすめします。「スマートフォンのゲームアプリが作りたい」と思っていても、ゲームアプリ開発の書籍はプログラミングの基本的な知識がある前提で執筆されていることが多く、初心者が取り組んでもなかなか先に進めない、理解できない事態に遭遇する可能性があります。

ゆえに、自分のレベルに合った教材を選び「動作するプログラムを自力で組む」ゴールを設定し、環境構築からエラーの解消といった中間目標も立てながら、一歩ずつ学習を進めていくことが、プログラミングを理解しながら学習を進める重要なポイントといえます。

30代からでも頭に入るおすすめ学習法

30代からでも頭に入るおすすめ学習法

同じ内容を勉強する場合でも、学習方法を変えるだけで学習効率が上がることがあります。わざわざ特別な機器を購入しなくても、普段の生活に取り入れられることから始めましょう。今から始められる方法のなかから、5つ厳選したので紹介します。新たな気持ちで勉強に取り組めるようになるので、取り入れてみてください。

勉強スペースの片づけを行う

勉強するスペースのまわりにいろいろなものを置いていると勉強中に他のことに目がうつってしまい、集中できません。勉強スペースには勉強に必要なものだけを置き、勉強に集中できる環境を整えることが必要です。スマートフォン、雑誌、漫画などは勉強スペースからは排除するようにしましょう。勉強に必要なものだけが視界に入ることを心がけてください。

学習内容を声に出してみる

学習のやり方によって、学習効率は大きく変わります。具体的には、以下の3つの方法がおすすめです。

  • 書籍を繰り返し読む
  • 書籍を読みながら読んだ内容を紙に書く
  • 書籍を音読し、紙に書いた内容を声に出す

最も手間がかかるのは3番目ですが、目と手と口と耳を使うことで覚えやすくなり、学習の効率が向上します。目だけでなく耳や口からの情報のインプットを意識して学習を進めると学習効率のアップが期待できます。

実際にコードを作成してみる

「プログラムコードを書くのは、文法を覚えてから」と考えている人もいるかもしれません。
覚えるインプットの作業も重要ですが「ITエンジニアとして働きたい」「プログラミングを副業にしたい」という目標を持ってプログラミング学習に取り組んでいる方は、間違いを恐れずとにかく手を動かしてコードを書くアウトプットをインプットより増やすことが、スキルを身につけるうえでは重要といえます。

書籍のサンプル丸写しでも構いませんので、サンプルの通りに動くプログラムが書けたら、「文字の色を変えてみる」、「画像を挿入してみる」、など少しずつ改造していきます。「やりたいことができるコードの書き方を書籍で調べる」方法は目的が明確になっているため、漠然と書籍を読むよりも学習の内容を理解しやすくなります。

見やすく効率のよいプログラムコードを書くスキルは必要です。しかしまずは、期待した通りに動くプログラムを何とか書き上げることを意識してください。

勉強を行う場所を変えてみる

自宅での勉強だけでなく、図書館や公共施設のフリースペースなどに移動して、いろいろな場所で勉強することをおすすめします。

自宅にいるとどうしてもいろいろなことが気になり、気づけばスマホを見たり、テレビを見たりするなど、集中力が切れやすい状況になります。そのため、どうしても勉強がはかどらないときは、自宅以外の場所に移動してみましょう。

勉強の内容にあわせて勉強時間を変えてみる

朝、目覚めてからの2~3時間はまだ体も頭も疲れていないため、勉強がはかどりやすくなります。逆に、日中に会社の仕事や家事といったさまざまなタスクをこなし、夜間に体も頭も疲労した状態でプログラミング学習を始めるのは、かなり難しいです。

睡眠をとった後の朝は、心身ともに前日の疲労がリセットされている状態のため、書籍を読むインプット型の学習は朝に行うのがおすすめです。

やる気がないときの乗り切り方を紹介

やる気がないときの乗り切り方を紹介

プログラミングの学習は、比較的長い期間、取り組む必要があります。学習する期間が長いと、途中でスランプにおちいることや、疲れてしまいやる気が出ない日もあります。ここからは、学習を始めたときのモチベーションを取り戻すための方法を紹介します。

一人で悩まない

プログラミングの学習は、一人でコードに向かい合う時間がほとんどです。そのためモチベーションが維持できなくなり、進んでいる方向が正しいのか悩んでしまうこともいらっしゃいます。

学習のモチベーションを維持するには、目標が同じ仲間の集まるオンラインコミュニティやSNSに参加する方法があります。仮想的にでも「一人ではない」状況を作り出します。同じ目標を持つ仲間ができることで、「仲間と一緒に前に進んでいる」意識を持つことができれば、その意識がモチベーションの維持をサポートしてくれます。

プログラミングは「覚えるもの」ではなく「なれるもの」と割り切る

プログラムの書籍を何冊も読んだからといって、プログラムが組めるわけではありません。本を何冊も読むだけで満足せずサンプルプログラムを真似して、実際に手を動かしてコードを書くことが、プログラミングの学習においては重要です。

「自分で書いたプログラムを実行して発生したエラーを修正する」作業の繰り返しが、プログラミングスキルを身につける一番の近道といえます。プログラミングスキルをより早く身につけたいなら、書籍での勉強だけではなく、実際にコードを書いて慣れることが肝心です。

勉強している目的を思い出す

30代になってからプログラミング学習を始めた目的を、原点回帰して学習目的を改めて意識することも、モチベーションを維持することの一助となります。社内での評価アップや昇進による年収アップの実現など、プログラミングスキルを身につけたことによる働き方の自由度アップなど「手に入れたい将来」についてのイメージを常に持つことが重要です。

勉強している場所をしっかりと可視化する

プログラミングの学習は短時間で達成できるものではありません。向かっている場所と自分が今いる場所を把握しておく必要があります。ロードマップといわれる全体計画と、マイルストーンと呼ばれる中間目標に区切って、一歩ずつ成長を感じながら確実に学習を進めていくことが大切です。

「千里の道も一歩から」ということわざがあります。最終的なゴールは遠くに見えているかもしれませんが、日々の学習を続けることで確実にゴールに近づくことを、忘れないでください。

プログラミングスクールで学ぶ選択もあり

プログラミングを学ぶにあたっては、スクールに通う選択肢もあります。プロの講師がロードマップを示して学習スケジュールを組み立ててくれるため、効率よく学習を進めることが可能です。
質問できる環境も整っているので、疑問点や、自力では解決できないエラーやバグが発生してもすぐに解決してもらえます。ここからはおすすめできるスクールを3つ紹介します。

テックアカデミー

テックアカデミー

テックアカデミー

テックアカデミーは、副業や転職など、目指したい方向によってコースが選べるプログラミングスクールです。WebデザインやAIエンジニアなど、チャレンジしたい分野を基礎から学べるので、初心者にもおすすめです。

また副業コースには独自の仕事紹介サポートがあり、仕事を必ず獲得できる上に、作業から納品まで現役エンジニアのサポートつきのため、初めてでもしっかりと仕事をこなせます。

さらにエンジニア転職補償コースでは専属のキャリアカウンセラーにより、書類や面接対策など細かいアドバイスがもらえます。1000社以上の未経験者向け求人を紹介してくれるため、学んだスキルを活かして転職可能です。

テックキャンプ

テックキャンプ

テックキャンプ

テックキャンプは完全オリジナルの学習教材を使用し「未経験でも一読して分かる」をコンセプトに5,000回以上の改善を重ねて作成されています。

また、確実なプログラミングスキルを習得するために「パーソナルメンター」が学習進捗を確認し、学習をサポートしてくれるというサービスが特徴です。パーソナルメンターとの個別面談では、仕事が忙しい方でも無理なく目標が達成できるように、一人ひとりに最適化したプランを提案してもらえます。さらに、分からないことはいつでもオンラインでメンターに質問して疑問が解決するため、初心者でもスムーズに学習をすすめられます。

侍エンジニア

侍エンジニア

侍エンジニア

侍エンジニアは、2013年の創業以来、専任講師による「マンツーマン」に特化したプログラミングスクールとなっていて、一人ひとりに合わせたカリキュラムを提供しています。毎回違う講師ではなく、一人の現役エンジニアが卒業までマンツーマンでサポートしてくれるため、いつでも分からないことを相談しやすい環境が整っています。

さらに、モチベーション持続のために講師とは別に学習コーチがつく上に、「転職保証コース」では転職支援のためにキャリアアドバイザーからのサポートも受けられます。

入学から就職までサポート体制が充実しているため、初心者の方も不安を抱えることなく、スムーズに学習を進められます。

30代でプログラミングが頭に入らないときは一度振りかえよう

30代でプログラミングが頭に入らないときは一度振りかえよう

30代で初心者から始めるプログラミング学習は、決して簡単ではありません。専門用語が並ぶ書籍を読みながらエラーと格闘することになります。簡単なアプリを作れるようになるまでには約300時間の学習時間が必要といわれています。

しかし少しずつ学習を積み上げてプログラミングを習得することで、一生の武器にできるスキルを身につけることができるのです。この記事で紹介した勉強法やスランプの抜け出し方を参考に、自分で決めた学習のゴールまでたどり着けるように励んでみましょう。

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