資格・スキル

最終更新日: 2023.11.16 (公開: 2023.11.16)

システムエンジニアに必要な資格とは?おすすめの資格を解説

システムエンジニアに必要な資格とは?おすすめの資格を解説

本記事では、システムエンジニアに必要な資格について、詳しく解説します。また、システムエンジニアが資格を取得するメリットや資格取得のためのおすすめ学習方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

これからシステムエンジニアを目指す方の中には「どのような資格を取得すればよいのだろう」と悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、システムエンジニアの資格について詳しく解説します。具体的な内容は、以下の通りです。

  • システムエンジニアにとっての資格の必要性
  • システムエンジニアが資格を取得するメリット
  • システムエンジニアにおすすめの国家資格
  • 資格取得のためのおすすめ学習方法

システムエンジニアになるために特定の資格取得は必要ないものの、取得を目指すことで自分の知識の取得につながったり、転職時に役立ったりするものがあります。

ぜひ、自分に向いている資格をこの記事を読みながら探してみてください。

システムエンジニアには資格は必要?

システムエンジニアには資格は必要?

システムエンジニアになる際に、特定の資格を持つ必要はありません。実際、資格を一切持たずに活躍しているシステムエンジニアも多く存在します。

しかし、資格を取得することで自身のスキル向上につながるうえ、取引先や転職先の企業に対してスキルの証明にも役立ちます。資格を持つことで企業からの信頼を獲得しやすくなり、ビジネスチャンスにも影響するのです。

また、多くの企業では「資格手当」や、資格試験合格時に支給される「合格報奨金」などの制度を採用しています。資格を持っておくことで、これらの手当などを受けられることから、給料アップを目指す方にとってもメリットがあるといえるでしょう。

資格を取得する3つのメリット

資格を取得する3つのメリット

ここでは、システムエンジニアが資格を取得するメリットを3つ紹介します。

  • スキルを証明できる
  • 転職時に有利に働く
  • 給与がアップしたり社内でのキャリアアップを図れたりする

上記のメリットを知ることで、システムエンジニアが資格を取得した方がよい理由が明確になるでしょう。また、資格勉強のモチベーションアップにもなるので、ぜひ参考にしてください。

スキルを証明できる

資格を取得するメリットの1つ目は、スキルの証明になることです。資格を取得するためには、専門性的な知識が問われる試験に合格する必要があります。また、試験に合格するために実践的なスキルの習得も求められます。

そのため、資格を保有していることで、システムエンジニアに関する専門的な知識やスキルを所有していると証明ができるのです。SESやフリーランスとして活動する場合、取引先に自身のスキルを簡単に証明できる点は非常に便利です。

さらに、資格を持っていることにより、あなたが関連する技術や業務について深い理解を持っていることを示せるので、現在の職場でも上司や人事に評価してもらえるきっかけとなることでしょう。

転職時に有利に働く

資格を取得するメリットの2つ目は、転職時に有利に働くことです。システムエンジニアに関連する資格取得によって、転職時のアピールにつながります。

転職先企業は、求職者が業界の最新のトレンドや技術に、精通していることを望んでいます。したがって、資格を持つことで、他の候補者と比較されたときに優位に立てる可能性が高くなるのです。

また、業務内容によっては要項や条件に特定の資格の所有が盛り込まれているケースもあります。このため、資格を所有していることで、仕事の選択の幅を広げることにもつながるでしょう。

給与がアップしたり社内でのキャリアアップを図れたりする

資格を取得するメリットの3つ目は、給与アップや社内でのキャリアアップの機会を得られことです。近年、企業はシステムエンジニアが関連資格を取得することに対して、奨励し評価する制度を導入しています。さらに、資格手当や合格報奨金などの具体的な手当を導入する企業もあります。

資格手当は、資格取得者に対して給与にプラスされる手当です。これにより、資格取得者は他の従業員と比べて、より高い報酬を受け取れます。さらに、合格報奨金制度が採用されている場合、資格試験に合格した際に、一時的な報奨金も支給されます。

システムエンジニアにおすすめの国家資格6選

システムエンジニアにおすすめの国家資格6選

ここでは、システムエンジニアにとっておすすめの国家資格を6つ紹介します。

  • 基本情報技術者試験(FE)
  • 情報セキュリティマネジメント試験(SG)
  • 応用技術者試験(AP)
  • オラクルマスター
  • システムアーキテクト試験(SA)
  • プロジェクトマネージャー試験(PM)

「資格を取りたいけど、どの資格を取ればいいのかわからない」という方は、この6つの国家資格から気になるものを調べてみてください。

基本情報技術者試験(FE)

システムエンジニアにおすすめの国家資格の1つ目は、基本情報技術者試験(FE)です。基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格であり、IT業界における基礎知識を網羅している証明になります。

基本情報技術者試験の合格には、コンピュータの基本的な概念やネットワーク、プログラミング言語など、幅広いテーマについての理解が求められます。これらの知識は、システムエンジニアとしての仕事において不可欠な要素です。

また、他のシステムエンジニアに関する資格試験でも似た内容が出題されるケースが多いため、他の試験の受験にも活用しやすいという特徴があります。

そのため、基本情報技術者試験はシステムエンジニアとしてのキャリアパスを築くうえで、重要なステップとなりえるでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

システムエンジニアにおすすめの国家資格の2つ目は、情報セキュリティマネジメント試験(SG)です。情報セキュリティマネジメント資格は、ITエンジニアや情報セキュリティリーダーなどを対象とした国家資格であり、情報セキュリティに関する専門知識やスキルを評価するものです。

情報セキュリティは、現代のデジタル社会において極めて重要な問題となっています。個人情報の保護やシステムの脆弱性対策など、情報セキュリティに関する知識と経験は、システムエンジニアにとって不可欠な要素です。

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティの基礎から応用まで、幅広い領域を網羅しており、情報セキュリティの専門家であることを証明できる資格となっています。

応用技術者試験(AP)

システムエンジニアにおすすめの国家資格の3つ目は、応用技術者試験(AP)です。応用技術者試験は、情報処理推進機構が試験をおこなう国家資格であり、基本情報技術者試験の上位資格に位置します。この試験では、基本情報技術者試験より実務的な問題が数多く出題され、記述問題も用意されている点が特徴です。

応用技術者試験では、基本情報技術者試験の応用的な内容が問われます。具体的には、実際のシステム開発やネットワーク構築、データベース管理などの実務的なスキルが必要です。また、記述問題では問題解決能力や提案力なども試されます。

応用技術者試験の合格は、システムエンジニアとしてのキャリアをさらに広げるための重要なステップとなることでしょう。

オラクルマスター

システムエンジニアにおすすめの国家資格の4つ目は、オラクルマスターです。オラクルマスターは、オラクル社製品である「Oracle Database」に関する技術を証明する資格です。

この資格は、システムエンジニアがデータベースの設計、開発、管理などの領域における専門的な知識とスキルを有していることの証明になります。オラクルマスター資格には、Bronze・Silver・Gold・Platinumの4つのレベルが存在しており、この内Bronzeが最も基本的な内容で、Platinumに近づくほどより専門的になります。

オラクルマスター資格を取得することにより、システムエンジニアはデータベースに関する高度な専門知識を身につけることが可能です。これにより、データベースの設計やパフォーマンスの最適化、セキュリティの強化など、より高度な業務に関する知識を有していることを証明できます。

オラクルマスターの資格を取得することで、オラクル製品を使用している多くの企業や組織からの人材ニーズに応えることができるため、エンジニアとしての価値を高められるのです。

システムアーキテクト試験(SA)

システムエンジニアにおすすめの国家資格の5つ目は、システムアーキテクト試験(SA)です。システムアーキテクトは、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格です。

システムアーキテクトとは、システム全体の設計や要件定義、アーキテクチャの構築などの役割を担う上級エンジニアのことを指します。システムアーキテクト試験では、システム全体の理解や設計手法、ネットワークやデータベース、セキュリティなどの知識が問われます。

システムエンジニアに関連する資格の中でも、上級者向けの内容となっており、令和5年度の合格率は15.8%とかなり低いです。

プロジェクトマネージャー試験(PM)

システムエンジニアにおすすめの国家資格の6つ目は、プロジェクトマネージャー試験(PM)です。

プロジェクトマネージャー資格は、プロジェクトのマネージャークラスを目指す人を対象とした国家資格です。この資格はIT関連の国家資格の中でも、とくに高度な知識やスキル、実務経験が求められるため、難関資格とされています。

プロジェクトマネージャー試験では、プロジェクトマネジメントの基礎的な知識や手法、リーダーシップ能力などが試されます。また、プロジェクトの計画立案やスコープ管理、コスト管理などのプロセスに関する理解も重要な要素です。

資格の勉強を通してプロジェクトマネジメントの基礎を習得できるため、プロジェクトマネージャー資格を取得することで、基本的なプロジェクトマネジメントスキルがあることを証明できます。

システムエンジニアが資格取得するためのおすすめ学習方法

システムエンジニアが資格取得するためのおすすめ学習方法

ここでは、資格を取得するためのおすすめの学習方法を3つ紹介します。

  • 書籍で学ぶ
  • サイトで学ぶ
  • スクールに通う

資格取得のために学習を始めたいけど、いまいち学習の進め方がわからないという方も多いと思います。ここで紹介する学習方法の中から、自分に合いそうなものを選択してみてください。

書籍で学ぶ

システムエンジニアが資格取得するうえでおすすめの1つ目の学習方法は、書籍で学ぶ学習方法です。

参考書などの書籍で学習することにより、基礎から応用までの知識を体系的に学ぶことができます。

一通りの試験の出題範囲に関する内容を身につけたら、過去問題集を利用して実践的な問題に挑戦してみましょう。過去問題集は実際の試験形式に則った問題を含んでおり、自分の理解度や対策の進捗具合を確認できます。また、問題を解くことで、試験における時間管理や答え方のコツも身につけられます。

書籍を利用した学習方法は、自分のペースで学べるため、まとまった学習時間が確保できない方に便利です。また、学習した内容をメモやハイライトなどを使用して整理することにより、知識の定着のための復習にも役立つでしょう。

サイトで学ぶ

システムエンジニアが資格取得するための2つ目の学習方法は、サイトで学ぶ方法です。

学習サイトでは、オンライン上で教材や問題集が提供されており、自分の進捗状況や学習内容に合わせて最適なものを選択できます。また、資格試験に関連した、幅広いトピックやテーマについて学べるため、効率的な学習が可能です。

さらに、学習サイトでは動画やオーディオコンテンツ、クイズ形式の問題など、さまざまな学習ツールが提供されています。自分にあった学習ツールを選択することで、知識を身につけやすくなることでしょう。

このように、サイトで学ぶ学習方法は、手軽で便利なだけでなく問題形式も多様で、試験に近い状況での学習も可能です。基礎知識を身につけている方は、実践的なコンテンツを選択することで、試験本番に向けた学習もおこなえます。

スクールに通う

システムエンジニアに関する資格取得でおすすめの学習方法の3つ目は、スクールに通う方法です。

自宅での自己学習には限界があり、学習の方針設定に迷うこともあります。そこで、スクールに通うことで、独学よりも知識を身につけやすくなるでしょう。

スクールでは、専門の講師や指導者がいるため、わかりやすい解説をしてもらえたり疑問点の解消をしてもらえたりします。また、スクールではカリキュラムが組まれているため、試験範囲の内容を体系的に学習できます。

さらに、スクールでは他の受講生との交流や情報共有を通じて、より深く知識を身につけられるでしょう。また、同じ目標を持つ仲間と一緒に学ぶことで刺激を受け、成長意欲も維持できます。

資格取得してシステムエンジニアとしてのスキルを証明しよう

資格取得してシステムエンジニアとしてのスキルを証明しよう

本記事では、システムエンジニアの資格について解説しました。システムエンジニアにとって、必ず取得しないといけない資格はありません。しかし、資格を取得しておくことで、一定のスキルを有していることの証明になるなどのメリットもあります。

そのため、現在システムエンジニアの方や、これから目指す方は、本記事で紹介したおすすめの国家資格の取得を目指してみてください。

また、今回紹介した資格の中には、試験の難易度が高いものも含まれます。そのためにも、自分にあった学習方法をみつけ、万全な試験対策をしておきましょう。

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