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最終更新日: 2022.11.24 (公開: 2022.11.23)

無料プログラミングスクールで就職しないって選択できるの?

無料プログラミングスクールで就職しないって選択できるの?

無料プログラミングスクールを卒業後「就職しない選択肢があるのか」という疑問がある方のために、無料プログラミングスクールの仕組みについて解説します。あわせて無料プログラミングスクールを利用するメリットとデメリットについても説明していきます。

プログラミングスクールを選ぶときに、無料で利用できるプログラミングスクールでの学習を考えている方も多いのではないでしょうか?しかし無料のプログラミングスクールは費用がかからないメリットがある一方で、卒業後は「エンジニア系の企業に就職・転職をすることが条件になっている」ケースがあります。

無料で通えるプログラミングスクールは本当に、提携先の企業に就職・転職をしなければ利用できないのでしょうか。この記事では無料プログラミングスクールの仕組みと、提携先の企業に就職をしなくてもいいケースがあるのかについて解説します。

無料プログラミングスクール受講後に就職しない選択は可能?

無料プログラミングスクール受講後に就職しない選択は可能?

無料プログラミングスクールのなかには、卒業後、提携先の企業に就職をしない選択肢が『可能なスクール』と『不可能なスクール』が両方存在しています。就職をしない選択が可能なスクールでは、途中で退会したり、就職・転職をしなかったりしても、違約金や解約するために必要な手数料などの料金が発生することはありません。

ただし、無料プログラミングスクールを受講するためには、以下のような条件をクリアする必要があります。

  • 対象年齢
  • 学歴
  • 経歴
  • 卒業後の勤務先

スクールが定めた条件がクリアできれば無料で受講でき、就職しない選択も可能です。

就職をしない選択が「不可能なスクール」は、卒業後に受講した無料プログラミングスクールが提携している企業に、就職か転職をしなければなりません。

このように同じ無料プログラミングスクールであっても、いくつかの違いがあります。
就職しない選択をしたい方は、受講条件をもれなく確認したうえで無料プログラミングスクールを選ぶことが必要です。

プログラミングが無料で勉強できる理由とは?

プログラミングが無料で勉強できる理由とは

無料でプログラミングを学ぶことがなぜ可能なのか、疑問に思っている方もいるかもしれません。ここでは、無料でプログラミングの勉強をさせてくれる理由について、詳しく解説します。

企業と提携しているから無料で運営できる

エンジニアの人材不足が深刻化している事情があるため、さまざまな企業でエンジニアを募集しています。しかし未経験者を雇い、いちからエンジニアとして育てることは、雇う側の企業にとって時間もお金もかかるため、かなりの負担になります。

無料プログラミングスクールではさまざまな企業や人材派遣会社と提携し、勉強のみならずその後の就職先の紹介も行っています。「エンジニアを育てる」業務を外部と協力することで、企業側は即戦力となるエンジニアを採用しやすくなります。

無料でプログラミング学習できる仕組みは、未経験の方を企業に雇ってもらえるまでのエンジニアに成長させる代わりに、企業から就職斡旋の紹介料という形でお金を支払ってもらい、そのお金を利用してプログラミングスクールを運営するため、受講生は無料でプログラミングを勉強できるということです。

生徒を企業へ紹介することが条件

企業側は紹介料を支払う代わりに、無料プログラミングスクールに通い、即戦力となったエンジニアを自分の会社に紹介してもらうことを条件としています。

そのため無料プログラミングスクールを受講するにあたって、卒業後には提携している企業への就職や転職が必須条件となり、内定を断ったり、途中で退会したりすると解約金や違約金が発生してしまうスクールもあります。

無料プログラミングスクールでは、通っている生徒を企業へ紹介することを条件として、紹介料を受け取ることを前提に経営しています。人材を育成することで紹介料を受け取る仕組みであるため、受講できるカリキュラムを有料で受けるプログラミングスクールと比較しても、学習面において劣ることなくプログラミングを勉強することが可能です。

有料プログラミングスクールとの違いは?

有料プログラミングスクールとの違いは

ここからは無料プログラミングスクールと有料プログラミングスクールの、受講料以外の違いを詳しく説明します。有料プログラミングスクールでしかできないこともあるため、それぞれの違いを確認します。

プログラミング言語選択の自由度

プログラミングには、さまざまな言語があります。「自分のしたいことが何か」によって覚えるべきプログラミング言語は変わってきます。有料プログラミングスクールでは、豊富なプログラミング言語のなかから、自分の学びたい言語を選択して受講できるため、プログラミング言語を選択する自由度が高いのがポイントです。

一方で無料プログラミングスクールでは、受講後の就職を目標としているため、就職するにあたって、学ぶべき言語が絞られている場合が多く、選択の幅が狭いのでプログラミング言語を選ぶ際の自由度では違いがあります。

無料受講の年齢制限の有無

無料プログラミングスクールでは、年齢制限を設けている所がほとんどです。年齢制限がある理由は、就職や転職するにあたって20代が圧倒的に有利で就職しやすいからです。経験のある方でも30代までとしているスクールが多く、40代以上になると無料で受講できるプログラミングスクールは、限りなく少ないのが現状です。

一方で有料プログラミングスクールでは年齢に制限がなく、何歳でも受講できます。こういった年齢制限の有無も、無料と有料のプログラミングスクールで違いが出る点です。

就職、転職先を自分で選べるか

無料プログラミングスクールでは、基本的には提携している企業への就職や転職が条件となっています。一方で有料プログラミングスクールでは生徒が受講料を支払っているため、どこの企業へ就職・転職するかは決められていません。

有料のプログラミングスクールでは、受講後の就職や転職の有無に加え、就職・転職先の選択肢まですべて自分に決定権があります。受講後の進路について自分で選べる点は無料プログラミングスクールとの違いといえます。

就職しなくても違約金が発生しないスクール紹介

就職しなくても違約金が発生しないスクール紹介

ここからは、就職をしなくても違約金が発生しない無料プログラミングスクールを3つ紹介していきます。スクールごとの特徴や強みにしている所をわかりやすく解説しますので、無料で気軽に通えるスクールをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

プログラマカレッジ

プログラマカレッジ

プログラマカレッジ

プログラマカレッジの特徴は、学べるプログラミング言語数の多さと、受講後の優良企業への就職先が約3,500社以上と多いことです。

プログラマカレッジでは、プログラミングの知識がなくても、1カ月~3カ月の受講期間があるため、受講期間のなかで内定をもらえるまでの実力が付くように指導してくれます。オンライン授業が基本となっており、講師の方がいつでも待機してくれているため、時間の融通が利くだけでなくマンツーマンで質疑応答をすることが可能です。

実践形式での授業や、個別研修なども行っており、受講後の一人あたりの平均内定獲得数が3.7社と、就職率も98.3%と高い値になっていることが強みになっています。60日間の実践形式での授業では、知識0からECサイトを作ることができ、ポートフォリオとして活用できるので、就職の際に有利になります。

Skillhub

skillhub

Skillhub

Skillhubの特徴は、初心者の方にもとてもわかりやすいビデオ学習があることです。初心者がプログラミングを始めようしても、プログラミング言語によっては初心者が取り組むには難しいものもあります。しかしSkillhubでは、一部公開されているYouTube動画で3,000件以上の高評価やわかりやすいとのコメントが寄せられている教材を使用し、わかりやすいカリキュラムを提供しています。

Facebookのアカウントでログインするだけで無料講座を受けられる手軽さで、7日間~30日間の期間での学習スケジュールとなっています。13口座・91レッスンが受け放題です。

Skillhubでは無料スクールだけではなく、有料のプレミアムサービスもあります。プレミアムサービスでは、担任制でマンツーマン指導があり、自分で組んだプログラムを添削してもらえます。無料スクールを試してみて、もっと深く学びたくなった場合はそのまま有料版に移行できるのもメリットです。

みんスク

みんスク

みんスク

みんスクの特徴は、受講回数や受講時間が決まっていない点です。オンライン授業で、受講回数に制限がなく、通い放題になっています。

自己学習形式のため、受講時間に関しても制限を設けておらず、教室の開講時間内であればいつでも受講することが可能です。仕事の合間や休憩時間など自分の勉強のペースに合わせて、気軽にいつでも受講できます。

みんスクは人材紹介を専門として19年の歴史があるため、受講後の就職・転職のサポートが手厚いのが強みです。エンジニアのみならず、他の業種への就職・転職のサポートもしてくれるため、プログラミングを学びたいけどエンジニアとして就職を考えていないという方にもおすすめです。

無料プログラミングスクールのメリット

無料プログラミングスクールのメリット

無料で受講することができるプログラミングスクールでは、無料以外にどのようなメリットがあるのか、説明します。

学習費用を抑えてプログラミングスキルを身につけられる

無料プログラミングスクールにおいて最も大きなメリットは学習費用を抑えてプログラミングのスキルを習得できることです。「お金をかけたくないから」と独学で学ぶ方法もありますが、独学の場合でも書籍といった教材費用はかかります。加えて独学では実務レベルに達するまでのスキルを身につけるまでに、かなりの時間を要してしまいます。

一方、無料プログラミングスクールでは教材費用や授業料など費用負担が少なく、有料のプログラミングスクールと変わらない期間で、同等レベルのプログラミングスキルを身につけることができます。

独学よりも早くプログラミングスキルを身につけることができ、なおかつ学習費用を抑えつつ有料のプログラミングスクールと同等レベルの授業を受けられる点は、大きなメリットといえます。

就職、転職サポートが受けられる

無料のプログラミングスクールでは就職・転職が条件となっているスクールが少なくないため、無料で就職・転職の手厚いサポートが受けられる点もメリットの一つです。スクールごとに違いはありますが、優良企業への就職をサポートしてくれるスクールが多く、非公開求人を出しているスクールもあるので、自分で就職先を探すよりも効率的になります。

地方在住の方向けに、就職活動中の宿泊施設を無料提供してくれるスクールや、受講期間中に企業へ紹介できるポートフォリオを無料で作成できるスクールもあるため、就職・転職する際にかなり役に立つサポートが受けられます。

講師から現場の生の声を聞くことができる

無料プログラミングスクールでは、実際にエンジニアとして働かれていた方や現役で働いている方が講師となっているため、未経験者の方や周りにエンジニアとして働いている方がいなくても「現場の生の声」を聞いて学習や就職の参考にできるのもメリットです。

実際にエンジニアとして働かれている方の生の声を聞くことで、ただ勉強しているだけではわからないことも多く知り、学ぶことができます。就職したあとに想像していた就職後とのギャップを感じて苦労するケースもあるため、講師から現場の生の声を聞く機会は貴重な経験といえます。

無料プログラミングスクールのデメリット

無料プログラミングスクールのデメリット

条件が合っている方には、無料でプログラミングスクールを受講することで得られるメリットが大きく魅力的ですが、デメリットも存在します。ここからは無料のプログラミングスクールにはどのようなデメリットがあるのか説明しますので、確認してからの受講をおすすめします。

就職、転職しなければ有料になる場合もある

提携先の企業に就職・転職をしない受講生は有料になってしまう場合があります。あるいは、フリーで活動されたい方や、就職・転職を初めから考えていない方は受講できない場合もあります。

無料プログラミングスクールは企業からの人材の紹介料で経営が成り立っています。そのためたとえ就職・転職の意思があったとしても、内定をもらえなかったり、もらえた内定を断って就職しない道を選択したりすると、スクールによっては受講した料金や解約手数料を請求される場合があります。

勉強するプログラミング言語を選べない

提携先の企業への就職・転職を目指したプログラミングスクールになっているため、自分で勉強したいプログラミング言語を選べないケースがある点もデメリットといえます。プログラミング言語は数多くある一方で、無料で教えてもらえるプログラミング言語には限りがあります。

受講するスクールによっては、最初から教えてもらえるプログラミング言語が決まっているため、自分の勉強したいプログラミング言語を把握し、そのプログラミング言語を学べる無料プログラミングスクールを探す必要があります。

希望しない企業を紹介される可能性もある

無料プログラミングスクールが紹介料を受け取っている企業への就職・転職が前提であるため、希望していない企業を紹介される可能性があります。

卒業時の成績や担当者次第では、スクール側が確実に内定を取れる企業を紹介してくることもあるため、無料プログラミングスクール受講時に確認した企業への就職が叶わない可能性があります。就職したい企業が決まっている場合は、内定が確実に取れるプログラミングスキルを身につけていることが求められます。

無料プログラミングスクールを選ぶポイントを抑えておこう

無料プログラミングスクールを選ぶポイントを抑えておこう

無料プログラミングスクールを選択する際に、自分が目指している目標と一致しているのか、受講料が無料で受けられるのかなど、さまざまな点で比較検討する必要があります。ここからは無料プログラミングスクールを選ぶ際に抑えておくべきポイントを紹介します。

受講条件の対象年齢

無料プログラミングスクールを受講するには、年齢の条件があるケースがほとんどです。対象年齢を20代に限定しているスクールが多いですが、なかには35歳まで対象としているスクールや、条件付きで対象年齢を設けていないスクールなどもあります。

スクールを選択する際には、自分が対象年齢内にいることや対象となれる条件をクリアできているのかを確認したうえで、受講を決めるようにしてください。

紹介される企業が限定されているか

無料プログラミングスクールの公式サイトや説明会で、就職・転職する際に紹介してもらえる企業やその数を確認しておくことが重要なポイントです。紹介される企業が限定されていると、自分の立てていた目標と大きく外れてしまい、望まない就職先に就職しなければいけなくなる可能性があります。

スクールを選ぶ際は受講後の紹介してもらえる企業の数や、どのような企業があるのかなどをもれなく確認し、自分の望む企業や求人がありそうなスクールを選ぶ必要があります。

勉強したいプログラミング言語が学べるか

自分が将来、必要としている学びたいプログラミング言語が勉強できるのかを確認することは最も重要なポイントです。スクールを選ぶ際に「勉強したいプログラミング言語があるかどうか」を確認せずに受講してしまうと、やりたいこととはまったく関係のないプログラミング言語を学ばなければいけなくなり、時間と労力を無駄にしてしまう可能性があります。

自分のやりたいことや目標が決まっている方は、勉強しなければならないプログラミング言語を把握したうえで、どの無料プログラミングスクールなら、学びたいプログラミング言語を学習できるのかを確認し、スクールを決めることが大切です。

就職、転職をしなかった場合に有料になるか

就職・転職を希望しない方やプログラミングスクールを続けられるか迷っているという方は、就職しなかった場合に有料になるかどうかをスクール選択の際に確認することが大切です。就職・転職できなかった場合や、挫折し途中で退会してしまった場合に有料になるプログラミングスクールがほとんどだからです。

学習を継続できるか不安がある方は、スクールを選ぶときから就職・転職をしなかった場合や、途中でスクールを辞めた場合でも、料金が発生しない無料プログラミングスクールを選ぶことが求められます。

講師に直接質問できる授業形式になっているか

講師に直接質問ができる授業形式になっているかどうかも、必ず確認すべきポイントです。わからない部分が出てきたときに講師に直接質問ができる授業形式になっていないと、挫折してしまう可能性が高くなります。

学習しているなかで抱いた疑問点やわからない点を講師に直接質問し、回答してもらうことで、プログラミングスキルを早く習得できます。そのため、講師に直接質問をできるかどうかもスクール選択をする際のポイントとなります。

無料プログラミングスクールで就職しないことも可能

無料プログラミングスクールで就職しないことも可能

無料プログラミングスクールのなかには、就職や転職をせずに受講が可能なスクールがあります。

無料プログラミングスクールは費用の負担を最小限に抑えることができ、挑戦しやすくなっている一方で、無料で受講するために必要な条件があることや学べるプログラミング言語に限りがあるため、それぞれのスクールと比較しながら検討することをおすすめします。

受講料についても就職しないという選択をした際に、無料であるかどうか入校する前に確認しましょう。

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