WordPressで、誰でも無料ネットショップが作れるWooCommerceプラグインの主な機能や使い方とWooCommerceのメリットやデメリットについて解説します。
WooCommerceとは、WordPressにインストールすることで誰でも無料でネットショップを作成できるプラグインのことです。コストをかけずにネットショップを構築・運営したいと考える個人事業主や中小企業の経営者には、便利なプラグインとなっています。
本記事ではWooCommerceにあまり詳しくない方向けに、WooCommerceの主な機能や使い方、メリットやデメリットを解説します。
目次
WooCommerceはWordPressにインストールしてネットショップを作成できる無料のプラグインです。ノルウェー・英国・南アフリカ出身の3人によって、2011年に作られました。
2015年にWordPress.comを運営するアメリカのAutomattic社が買収したことで、WordPressとの親和性が高まり、世界中で最も利用されているEC専用のプラットフォームになりました。今後もWooCommerceを利用してネットショップを作成するユーザーは、増えることが予想されます。
WooCommerceの世界でのシェア率は、ECサイト作成サービスの中で最も高く、世界の上位100万のECサイトの内、約23%がWooCommerceを利用して作られています。(2023年3月21日時点)
出典:https://trends.builtwith.com/shop
日本国内でも、WooCommerceのシェア率は4位になっており、日本の約9,256以上のECサイトはWooCommerceを利用して作られています。(2023年3月21日時点)
出典:https://trends.builtwith.com/shop/country/Japan
データからもWooCommerceのニーズが高いことがわかりました。
WooCommerceは、ECサイトの幅広いジャンルに対応しているWordPressのプラグインです。主に以下のECサイトに対応できます。
WooCommerceに加え、他の有料プラグインを使用すれば、サブスクリプションシステムや予約販売機能などにも対応可能です。WooCommerceの使用で、誰でも気軽に高品質なネットショップを作成できます。
WooCommerceは、さまざまな用途に対応できることから、日本国内のみならず世界で高いシェア率を誇っています。ここからは、WooCommerceでECサイトを作成する5つのメリットについて詳しく解説します。
WooCommerceでECサイトを作成する1つ目のメリットは、ブログとの連携が可能なことです。
WooCommerceで使用されているWordPressは、Webサイト全体で約43%を占めるシェア率で、ブログ構築サービス(CMS)に限定したシェア率は約64%もあります。ネットショップを運営している方の中には、自社サイトが検索結果の上位に表示されず、アクセスが集まらない悩みを持っている方もいるでしょう。
しかし、WooCommerceはSEO対策用のプラグインも用意されており、SEOの知識があまりない方でも上位表示しやすいといった特徴があるのです。ブログで商品情報や運営者について発信し、コンテンツが充実したサイトを作成することで、Googleから評価されやすくなり、上位表示されやすくなるでしょう。
WooCommerceでECサイトを作成する2つ目のメリットは、テンプレートが豊富なことです。
WooCommerceには、ユーザーに合わせてテンプレートが豊富に用意されています。WordPress公式ディレクトリには9,000以上の無料のテンプレートが登録されており、日本語対応のテンプレートも豊富です。
また、有料の高機能なテンプレートも豊富にあるので、テンプレートを活用してWooCommerceでオリジナリティのあるネットショップを作成することにより、他社と差別化も図れます。
WooCommerceでECサイトを作成する3つ目のメリットは、複数店舗の展開がしやすいことです。WooCommerceで作成されたECサイトは、サイトデータの複製が可能なため、複数店舗の展開を気軽に行えます。
商品に合わせてそれぞれECサイトを展開して、特定ジャンルの商品を専門的に販売するECサイトを運営するといった工夫も可能です。複数店舗の展開をしたい場合にも、WooCommerceは効果的といえるでしょう。
WooCommerceでECサイトを作成する4つ目のメリットは、各種の新機能を実装できることです。WooCommerceやWooCommerceで使用されているWordPressは世界シェア1位であるため、新たなプラグインが次々と作られています。
したがって、運営しているECサイトに新しく機能を導入してサイトの利便性を向上させたいと考えている場合に、自分にとって理想的な新機能の実装が可能です。また今後も、新機能を実装できるプラグインの誕生が期待できるため、気になるプラグインを調べることをおすすめします。
WooCommerceでECサイトを作成する5つ目のメリットは、外部サービスに依存しないで済むことです。
WooCommerceは、WordPressのドメインやサーバーなどを使ってECサイトを開設しているので、「BASE」「Shopify」などの外部サービスに頼る必要がありません。
突然サービスが終了してしまう、あるいはルールや規約が大幅に変更されるリスクが少ないことから、安定して運営を続けることが可能です。
また、簡単にデータを複製してECサイトを増やせるので、新規サイト立ち上げも気軽に行えます。
WooCommerceでECサイトを作成することで、さまざまなメリットが得られますが、使用するときの注意点もいくつかあります。主な注意点は、以下の4つです。
注意点についてそれぞれ解説します。
WooCommerceの1つ目の注意点は、WooCommerceを活用してECサイトを運用するためにWordPressの知識が必要なことです。
WordPressが提供しているWooCommerceを使用してECサイトを作成するためには、ドメイン取得やレンタルサーバー契約・WordPressインストールの知識が必要になります。人によってWordPressに慣れるまでは、運用のハードルが高いと感じることがあるかもしれません。しかし、インターネット上にはWordPressの情報が無料でいくつも公開されているので、独学でも学習が可能です。
WooCommerceの2つ目の注意点は、日本語に非対応のプラグインであることです。
WooCommerceはアメリカで誕生したプラグインのため、日本語のルールに基づいて使用しようとすると、不都合が発生する場合があります。
たとえば、名前と苗字の入力あるいは表記の仕方が日本とアメリカでは反対になっている点や、住所の書き方に違いがある点です。したがって、WooCommerceを日本語化する専用のプラグインも同時にインストールして、日本語のECサイトとして対応できるように準備しましょう。
WooCommerceの3つ目の注意点は、決済代行会社との契約が必要なことです。WooCommerceは、クレジットカード決済やコンビニ決済、後払いなどの決済手段を決済代行会社と契約して自分で用意する必要があります。
難しい手続きはありませんが、少し手間のかかる作業です。本格的にECサイトを運用したい方や実店舗のオンライン化などで使用する方に有効な手段となります。
WooCommerceの4つ目の注意点は、サーバーレンタル代とドメイン利用料が必要なことです。WordPressを運用するためには、WordPressをインストールするだけではなくサーバーとドメインを契約する必要があります。
サーバーとドメインはそれぞれ利用するための費用がかかるので、作成したサイトから売上が発生しなければ赤字になってしまいます。サイトの規模にもよりますが、サーバーレンタル代とドメイン利用料は月に数千円ほどかかるため、事前に把握しておくことが大切です。
これからは、WooCommerceを使用してECサイトを作成したいと考えている方に向けた、WooCommerceを導入する流れについて解説します。WooCommerceを導入する主な流れは、以下の工程です。
最初にWooCommerceをインストールします。
WooCommerceは、WordPressの設定から「プラグイン」を選択し、プラグインの新規追加からキーワードで「WooCommerce」と入力します。
表示されたWooCommerceを選択し、インストールして有効化させてください。WooCommerceを有効化させると「はい、お願いします」と記載されたボタンが表示されるのでクリックします。
以上の手順で、WooCommerceのインストールは完了です。
続いて、ストアの設定をおこないます。ストアは「ストアの詳細」を開き、店舗地域(国)や運営するストアの業界、掲載する商品のタイプなどの基本情報を入力します。
ビジネスに関する情報も入力する必要があるので、商品の販売数などを事前に決めておきましょう。
次に、ストアで使うテーマを選択します。ここで選択するテーマは後から変更可能なので、決まっていない場合はとりあえず選択しておくといった対応でも問題ありません。テーマが決まると「Jetpack」というプラグインを進められますが「結構です」を選び、次に進みましょう。
インストールされているWooCommerceを選択して「設定」をクリックし、WooCommerceの基本情報を入力します。「設定」から、基本設定・通貨オプション・商品・レビュー・送料・決済方法などの設定をおこなってください。
続いてアカウントのプライバシー設定・アカウント作成・メール設定・Eメールテンプレートといったさまざまな設定を行い、ECサイトをユーザーが利用できるようにします。ここでおこなう基本設定は、後からでも変更可能なので、必要に応じて設定をおこなっていきましょう。
WordPressのダッシュボードから「商品」というタブを選択して「商品を作成」と記載されたボタンをクリックします。そして、ECサイトで販売する商品名や商品のカテゴリーなどを作成します。
その際に、表示される商品のパーマリンクは商品固有のURLとなるので、わかりやすいように変更しておきましょう。また、標準価格・セール価格(設定する場合)・商品画像・商品ギャラリーの設定なども行い、出荷の必要のない無形商品は「バーチャル」にチェックを入れておきます。
商品の登録が完了したらプレビューで表示を確認して情報を更新します。
WooCommerceをWordPressに追加すると、固定ページに自動的にカートページ・ショップページ・マイアカウントページの3つが追加されます。固定ページからは登録した商品や自分の基本情報を確認できるため、固定ページの表示や機能などを最後に確認しておきましょう。
固定ページの確認が完了したら、WooCommerceの導入はすべて完了です。
WooCommerceには、豊富なプラグインが提供されています。自分の使いたい機能や仕組みによって、どのプラグインをインストールするのかを決めることが可能です。
WooCommerceのおすすめプラグインは、主に以下の2つです。
それぞれ紹介します。
WooCommerceにおすすめのプラグインは、日本語や日本の住所表記に対応させるプラグイン「Japanized for WooCommerce」です。
WooCommerceはアメリカで誕生したプラグインなので、そのまま使用してしまうと名前や住所表記が日本の表記ルールと異なってしまい、ECサイトをうまく運用できません。
しかし、このプラグインをインストールすることで、日本語対応を可能にしたり、名前や住所の順番や表記を日本語のルールに基づいたものに変更してくれたりします。国内でECサイト運営をおこなう場合は、必須のプラグインといえるでしょう。
WooCommerceの2つ目のおすすめプラグインは、PDFの納品書を発行できるプラグイン「PDF Invoices & Packing Slips for WooCommerce」です。
ECサイトで商品を発送するときに納品書を送付して送ることがありますが、毎回発送ごとにPDFを送付するのは手間がかかります。しかし、このプラグインでは、WordPressの管理画面から納品書を発送できるので、作業効率の向上が期待できます。
日本語にも対応しているおすすめのプラグインです。
WooCommerceを使用することで、誰でも比較的簡単にECサイトを作成できます。さまざまなプラグインが登録されているので、オリジナリティや品質の高いECサイトを作成することも可能です。
使用するためにはいくつかの注意点があり、間違った方法で導入するとうまく使用できない可能性もある点には、注意が必要です。これからWooCommerceでECサイトを作成しようと考えている方は、本記事を参考に、ぜひWooCommerceでのECサイト構築に挑戦してみましょう。
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