プログラミング

最終更新日: 2024.01.26 (公開: 2024.01.18)

Viscuit(ビスケット)とは?子どものプログラミング学習におすすめな理由を解説

Viscuit(ビスケット)とは?子どものプログラミング学習におすすめな理由を解説

「Viscuit(ビスケット)」とは、日本で開発されたビジュアルプログラミング言語です。
通常のプログラミング言語よりも学習しやすいことから、子ども向けやプログラミングの入門としておすすめです。

プログラミング学習を始める方は年々多くなってきているので、これから「Viscuit(ビスケット)」を学習する方も多くなるでしょう。本記事では、「Viscuit」の特徴や使い方、子どもにおすすめな理由を解説します。

Viscuit(ビスケット)とは?

「Viscuit(ビスケット)」とは、2003年に日本で開発されたビジュアルプログラミング言語です。プログラミング言語とは、コンピュータに実行させたいことを指示する言語です。しかし人間がプログラミングを習得することは難しいため、「プログラミングを体験し、誰でもコンピュータの本質を理解できる」をコンセプトに開発されました。

プログラミング初心者や子どもでも覚えやすいように、絵や図を使ってコンピュータにどのように指示を出せば動くか、プログラミングのアルゴリズムを視覚的に理解できます。Viscuitは「Scratch(スクラッチ)」という子ども向けプログラミング言語よりも簡単に扱うことが可能で、幼稚園児でも楽しく学習できます。

ViscuitとScratch(スクラッチ)は何が違う?

「Scratch(スクラッチ)」とは、直感的な操作ができるプログラミング言語で、「Viscuit」と同様に子ども向けのプログラミング入門として有名です。

最初から、背景や音・動作などを指示できるパーツが用意されているので、ブロックを組み合わせていけばプログラミングのアルゴリズムを視覚的に体験できます。「Viscuit」よりも指示をできることが多いですが、その分文字が読めない未就学児には難しいプログラミングです。

その点「Viscuit」は、絵や図を動かすだけでプログラミングのアルゴリズムを視覚的に体験できるので、多くの子どもにとって「Scratch」よりも扱いやすいです。

そのため、「Viscuit」と「Scratch」では、使い方や学習方法・難易度が違います。

Viscuit(ビスケット)の特徴

「Viscuit」は、絵や図を使って直感的に操作ができるので、子どもがプログラミング学習を始める入口としてとても効果的です。「Viscuit」には、主に以下2つの特徴があります。

  • 感覚的に楽しむことができる
  • マウスやタッチペンでプログラムを操作できる

「Viscuit」は、感覚的に楽しめて操作を簡単におこなうことで、プログラミング学習のハードルを下げて継続させやすくします。

感覚的に楽しむことができる

プログラミング学習は、基本的に論理的な思考力が求められ、多くの大人が挫折するほど難しい分野です。しかし、「Viscuit」はプログラミングに関する難しい用語や知識・ルールをほとんど覚える必要がなく、プログラミングの流れを視覚的に楽しめます。

さらに、インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン・タブレットなどの端末から無料で学習できるので、子どもでもスムーズに学習に取り組めます。

何か新しい分野の学習を始めるとき、最初からハードルが高いと挫折しやすいです。しかし、「Viscuit」は「プログラミングを体験し、誰でもコンピュータの本質を理解できる」をコンセプトに開発されているので、子どもでも簡単にプログラミングを楽しめるでしょう。

マウスやタッチペンでプログラムを操作できる

プログラミングにおいて、コードを1から記述する場合、タイピングやソフトウェアの操作方法などを理解しておく必要があります。しかし「Viscuit」は、メガネという仕組みを使ってプログラミングのアルゴリズムが簡単に学習可能です。

「メガネ」は、マウスやタッチペンと組み合わせてプログラムの操作をおこなえます。単純な仕組みにも関わらず、組み合わせパターンを変えることによって、単純なプログラムから複雑なプログラムまで作成可能です。

そのため、ある程度操作に慣れた子どもでも、プログラミングのアルゴリズムについて段階的に理解を深めながら楽しんで続けられるでしょう。

Viscuit(ビスケット)が子どものプログラミング学習におすすめの理由とは?

「Viscuit」が子どものプログラミング学習におすすめな理由は、主に以下2つです。

  • ゲームのように楽しめる
  • 子どもでも使いこなしやすい

子どもにとって、楽しみながら学習をおこない簡単に習得できる点は、学習効果を高める重要な要素です。

また、子どもは楽しいと感じることで学習のモチベーションを高めて積極的に学習しようとします。

ゲームのように楽しめる

プログラミング学習といえば、複雑なルールやツールのほか、専門用語や知識を習得するなど時間をかけて学習しますが、「Viscuit」は絵や図を使ってゲームのように楽しみながらプログラミングが学べます。

さらに、字の読み書きがまだ慣れていない子どもでも直感的に操作ができるようになっているので、使い方をすぐに覚え夢中になる要素も持っています。

子どもは楽しみながら学習できれば、誰かに指示されなくても積極的に勉強を進めるので、結果的に高い学習効果を期待できるでしょう。
そのため、子どもがプログラミング学習を始めるきっかけとしても、「Viscuit」はとても効果的です。

子どもでも使いこなしやすい

「Viscuit」は、通常のプログラミング言語と違ってコードを記述するのではなく、好きな絵を描いて配置するだけです。操作方法もマウスやタッチペンで簡単におこなえるので、時間をかけずすぐに使えるようになります。

さらに、単純なプログラム操作を作成できるだけでなく、組み合わせによっては複雑なプログラムまで作成できるので汎用性が高いです。

子どもがすぐに使いこなせるようになり、少しずつ複雑なプログラムも作成できるようになるので、段階的にプログラミング能力を伸ばせます。そのため、「Viscuit」は子どもには最適なプログラミング学習教材のひとつといえるでしょう。

Viscuit(ビスケット)の基本的な使い方

「Viscuit」は、インターネット環境さえ整っていれば、パソコンやスマートフォン・タブレットから無料で学習できます。

「Viscuit」の基本的な使い方は、主に4つの手順です。

  • アプリをダウンロードする
  • モードを選ぶ
  • キャラクターを作る
  • メガネを使ってキャラクターを動かす

「Viscuit」の使い方を理解すれば、自分の好きなタイミングで学習が進められるので、さらに高い学習効果を期待できます。ここでは、「Viscuit」の基本的な使い方を順番に解説します。

アプリをダウンロードしよう

まずは、アプリをダウンロードします。「Viscuit」は、パソコンなら公式サイトにアクセスすることで利用でき増し市、スマートフォンやタブレットの場合はアプリをインストールします。

「Viscuit」は、誰でも無料で利用でき、追加で課金する必要もないので、お金を気にせず楽しめます。

さまざまな端末から利用できますが、画面の大きさ・持ち運びなどを考えるとタブレットにインストールするのが子どもは扱いやすくおすすめです。ただ、子どもによってはパソコンやスマホの方がいい場合もあるので柔軟に対応しましょう。

ここでは、スマホアプリを利用するケースでの手順を紹介します。

モードを選ぼう

「Visucuit」を使用する準備ができたら、次にモードを選びます。

アプリのトップページを開くと、あそぶと表示されるので、それをクリックしてやってみるをクリックしてください。すると、おしらせ・ちびっこ・がっこうせんよう・じゆうにつくるという選択肢が表示されるので、好きなモードを選択します。

それぞれのモードの特徴は、以下の通りです。

  • おしらせ:お知らせ情報
  • ちびっこ:後から編集できない
  • がっこうせんよう:学校の授業で使うモード
  • じゆうにつくる:後から作品を編集できる

子どもの学習状況などに合わせて最適なモードを選択しましょう。

キャラクターを作ろう

モードを選択したら、画面にカラーパレットが表示されるので、ステージ色を選択します。
そして、鉛筆ボタンをクリックすると制作画面に移動するので、移動したら作品のメインである好きなキャラクターを作成しましょう。そして、キャラクターの作成が完了したら保存します。

制作したキャラクターを保存すると、部品置き場に自分が制作したキャラクターの絵が表示されるので、マウスやタッチペンでドラッグし絵をステージ画面に移動させます。移動させたら、キャラクター制作は完了です。

メガネを使ってキャラクターを動かそう

制作したキャラクターは、ステージ画面の右隣にあるメガネを使って動かします。
メガネの左側レンズに部品となる先ほど制作したキャラクター絵を置き、右側レンズにも部品となるキャラクターを左側レンズの絵よりも少し上にずらして置きます。

この構図は、絵が元の位置から少し上にずれるという指示になるので、実行すれば自分で制作した絵が上に少し動くようになるでしょう。
これで、コンピュータに指示をして動かすという基本的なプログラミング操作をできたことになります。また、この作品は保存することで2カ月程度楽しむことができます。

Viscuit(ビスケット)を使う際の注意点

「Viscuit」を使うときは、公式サイトで公開されている操作方法や遊び方・設定などの情報を簡単に確認しておくようにしましょう。

子どもでも楽しめるように比較的簡単に作られているアプリですが、説明情報を確認せずに始めると操作方法のミスやわからないことが多くなる可能性があります。さらに、作成した作品が保存されなかったり、保存した作品が探しづらくなったりと困ることが多いです。

そのため、「Viscuit」の操作方法や遊び方をある程度理解しておくためにも、説明書や動画などを事前に確認し、子どもに使い方を簡単に説明できるようにしましょう。

Viscuit(ビスケット)おすすめな子どもの特徴

「Viscuit」は子どものプログラミング学習におすすめですが、その中でもとくにおすすめな子どもがいます。

「Viscuit」がおすすめの子どもの特徴は、主に2つです。

  • 絵を描くのが好きな子
  • 何かを作ることが好きな子

ここでは、「Viscuit」がおすすめな子どもの特徴をそれぞれ解説します。

絵を描くのが好きな子

「Viscuit」は、絵を描くのが好きな子におすすめです。「Viscuit」は、使い方でも解説したように自分で絵を描いてそれをプログラムで動かすという操作があります。

そのため、絵を描くのが好きな子の場合、自分で描いた絵を動かすことができるという大きな楽しみがあり他の子どもよりも楽しめるでしょう。

実際に、自分の描いた絵が動くという体験をすれば、その経験をきっかけにプログラミングに対する興味・関心が強くなり、今後自主的に学習するするようになります。自分から積極的にプログラミング学習を始めるようになれば、とても高い学習効果や成長を期待できるので、「Viscuit」は絵を描くのが好きな子におすすめです。

何かを作ることが好きな子

「Viscuit」は、何かを作ることが好きな子におすすめです。絵だけでなく物づくりが好きな子にとっても、「Viscuit」は飽きることなく楽しみながら続けられます。

たとえば、自分で描いた絵をメガネ機能で動かしたり、ゲームを作成するなどは、ものづくりが好きな子にとって貴重な体験です。ふだんから身の回りにある材料でものづくりをしている子にも効果的でしょう。

さらに、組み合わせを変えて複雑なプログラムを作成しながら、どうしたら期待する動作ができるかを考えるので、飽きっぽい子どもでも集中して楽しめます。そのため、何かを作ることが好きな子にもおすすめです。

Viscuitは子どものプログラミング入門におすすめの言語

子どもが楽しみながら積極的にプログラミング学習をおこなうのに効果的な「Viscuit」は、プログラミングの入口としてもおすすめです。

誰でも無料でアプリをダウンロードでき、直感的な操作でプログラミングのアルゴリズムが理解できます。

そのため、子どもにプログラミングのアルゴリズムを習得させたい場合や、簡単なプログラミング入門を探している方は、「Viscuit」をおすすめします。

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