Python

最終更新日: 2022.11.11 (公開: 2022.04.05)

人気プログラミング言語のPythonでできることって何?Pythonでできること9選!

人気プログラミング言語のPythonでできることって何?Pythonでできること9選!
  • Pythonはどんなプログラミング言語、どんなことができるの?
  • Pythonでは、どのようなものが開発されているの?
  • Pythonを習得する際に、おすすめのプログラミングスクールはある?

このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。Pythonは、アプリ開発からAI開発などさまざまな分野で注目を集めているプログラミング言語のひとつです。しかし、実際にどのような場面で使われているのか詳しく知らない状態では、Pythonを本当に選んでいいのか不安に思うことでしょう。そこで、プログラミング言語としてできることや活用事例などの情報をお届けします。

この記事を読めばPythonがどのような分野に応用できるのか知ると同時に、プログラミングスクール探しがスムーズになるでしょう。

Pythonでできること9選

Pythonを習得することでできることは、数多くあります。今回はその中でも、AIやWebアプリケーションを中心とした代表的な9つを紹介します。ここで紹介するもの以外にも幅広く使われているため、汎用性の高いプログラミング言語としても有名です。

特にほとんどのAI開発はPythonが使用されていることもあり、まさに注目株のプログラミング言語と言えるでしょう。まずはどのような分野で使われているのか把握して、習得するかどうか検討してみてください。

人工知能の開発

Pythonは人工知能である、AI開発に多用されているプログラミング言語です。Pythonは最も注目を受けている分野で、特にロボット開発を中心として活用されています。製造や小売り、運搬などの分野で、自然言語処理や音声解析、画像解析などをAIで行っているのを見たことがあるのではないでしょうか。

他にもGoogle社では、TensorFlowと呼ばれる統計用のフレームワークに使われています。このように幅広く利用されているPythonは、より広がりを見せていくことになるでしょう。実際に危険を伴ったり、人間が行う必要がなかったりする作業にAIが導入されることが現実になり始めています。

そのような最先端技術に使われているプログラミング言語だからこそ、将来性を見据えて学習する人も増え始めているのが現状です。新しいことにチャレンジしてみたいという方は、人工知能の分野を目指してみるのもいいでしょう。

データ処理・分析

Pythonは連帯可能なシステムも多く、数値計算能力も高いことからデータ処理や分析を行う言語としても扱われています。データベースを内部計算する仕組みを作ったり、データを抽出してコピーできるようにしたりなどの データ処理を行うことも可能です。

また、データ解析ができるPandasや、行列や配列の演算ができるSciPy、効率的な数値計算ができるNumPyなどのライブラリも豊富です。このような柔軟さが人気を集める理由と言えるでしょう。

さらにディープラーニングを行う際にも、アクセス解析やユーザー行動解析などをより詳細に分析できます。この特性から、データを分析して意思決定をサポートするデータサイエンティストが習得するのにPythonはおすすめです。

データサイエンティストは欧米を中心に広がっていますが、日本でも注目され始めているので、知識を身につけておくことは無駄になりません。データ処理や分析は、ビジネスには欠かせない重要な役割を持ちます。

スクレイピング

PythonはWebページから情報を取得して、Excel等で整理するスクレイピングにも対応しています。Pythonの中でも代表的なスクレイピングが行えるライブラリは以下の3つです。

  • Selenium
  • BeautifulSoup
  • Scrapy

SeleniumはWebブラウザ上の操作を自動化するために用いられるフレームワークです。ブラウザの操作をコードにすることで利便性を高める自動化が行えます。UIテストの自動化をするために開発されたものですが、現在ではWebサイトのクローリングやタスクなどが中心です。

BeautifulSoupはXmlやHTMLのデータを引き出せるライブラリです。BeautifulSoupだけではスクレイピングを行うことはできません。そのため、CSVにエクスポートできるライブラリや、HTTP通信が可能なライブラリーと一緒に使われます。

Scrapyはクローラーの運用や実装を行うためのもので、アプリケーション全体を実装することが可能です。スクレイピングの他にもクローラーとして使用したり、 APIでデータ抽出をしたりすることもできます。

Webアプリ開発

DjangoやFlaskなどのフレームワークを活用することで、Webアプリの開発を行うことも可能です。またPythonで開発されたWebアプリには、PinterestやInstagram、Dropboxなどがあります。動画主体で容量をたくさん使うようなサービスでも、動作はほとんど遅くなりません。

最近では日本でも使われるようになり始め、SNSサービスはもちろん、ブラウザゲームの作成や、Webサービスなどの開発に使われています。RubyやPHPに比べると処理速度が遅いところはありますが、使いやすさと適応力は負けていません。プログラミング学習が初めてという方であっても、シンプルな作りで学習しやすいので、手始めにPythonを選んでみるのもいいでしょう。

デスクトップアプリ開発

Webアプリに比べるとマイナーなジャンルに入りますが、デスクトップアプリの作成にも対応しています。PC上からWebアプリをスムーズに使えるようにしたり、PC上の面倒な作業を自動化させたりすることも可能です。

業務効率化が行えるデスクトップアプリの開発は、社員の負担を減らすこともできるため需要もあるでしょう。TkinterやKivy、PyQtといったライブラリを使えばアプリ開発が行えます。

実際にデスクトップアプリを作ってみて、自分のPCで動作確認をしてみるなど練習にも使えるので、お試ししてみてはいかがでしょうか。PC業務が必要になる現代だからこそ、デスクトップアプリ開発も大いに役立ちます。日頃からPCのどのようなところが不便なのか調べて、対策アプリを考えてみるのもいい勉強です。

組み込みアプリ開発

機械に同伴させることでプログラムを動かす、組み込みアプリの開発をPythonで開発するケースもあります。実例では教育用の「ラズベリーパイ」という子供向けのミニパソコンが有名です。組み込みアプリの開発はこれまで、C言語やC++が主流でした。そこでC言語とC++の処理を呼び出せるPythonに注目が集まり、アプリ開発の場面でも使われるケースが増え始めています。

まだまだ発展途中のジャンルですが、C言語と組み合わせられる柔軟性は重宝されることが期待できるでしょう。組み込みアプリ開発にも興味がある方は、C言語とC++に加えて取得をしておくと、対応できる仕事の幅が広がります。

他の言語と組み合わせられる特徴をうまく活用すれば、弱点を補えるようなシステム作りも不可能ではありません。Pythonは未知数な言語ではありますが、より幅広い仕事をしたいという方におすすめです。

ブロックチェーン開発

ブロックチェーンとは暗号技術を使って、取引記録の集合体と各ブロックを接続させる仕組みです。新しい取引情報も同じブロックとして扱われるので、改ざんするには新しい情報も改ざんしなければならず、データの破壊や改ざんを難航させます。

ブロックチェーンは、フィンテック業界の基幹技術としても扱われるほど重要なものなので、それに対応できるPythonは覚える価値もあるでしょう。ブロックチェーンは最新技術なので難しそうに感じるかもしれませんが、比較的文法の優しいPythonで習得しやすくなっています。

しかしPythonの基本的な部分だけでなく、ブロックチェーンに関する知識も必要になるため、それなりの努力は必要になるでしょう。特にIOCという最先端のブロックチェーンは、Pythonで作られているので、新しい技術に挑戦してみたいという方にもおすすめです。仕事としても情報を守る開発ができるので、やりがいもあるかと思います。

ゲーム開発

Pythonでは2Dのレトロゲームはもちろん、3Dのゲームが作れます。Pythonはゲーム開発のライブラリであるPygameと、Cocos2dという2Dゲーム開発用フレームワークを使うことが可能です。

Pygameは20年以上開発が続けられていますが、現在はUnity等が主流となっているため、導入している企業はそこまで多くありません。しかし簡単な落ち物ゲーム等であれば、900行のコードだけで開発できるので、その手軽さが今でも使われるほどの人気を持っています。

Cocos2dは10年以上2Dに特化してきた歴史があり、C++やJavaScriptなどに移植して扱えるため、こちらも人気を集めています。ゲーム開発については中心になっているような技術とは言えませんが、「簡単なゲームを作ってみたい」というときに役立つでしょう。簡単なゲーム開発でもプログラミングを楽しく学べるので、練習の一環として作ってみてはいかがでしょうか。

スマホアプリ開発

スマホアプリ開発は、他のものに比べると苦手な部類に入ります。スマホアプリの開発自体は可能ですが、メジャーなライブラリーが少ないというのが現状です。加えてAndroid やiOS では、C#、Java、Swift、Kotlinで開発している企業が多くあります。

スマホアプリの開発を目指すのであれば後者の言語から選んで、Pythonも一緒に学んでおけば活躍の場も広がるでしょう。スマホアプリはPythonだけでは少し不安が残ります。

Pythonで開発されたサービス例

Pythonで開発されたサービス例

ここまでPythonではどのような開発ができるのか紹介してきましたが、次はどのようなサービスが実際に開発されたのか紹介していきます。どれも有名なWebサービスなので、ひとつは使ったことがあるのではないでしょうか。利用したことがないという方は具体的なイメージをつかむために、どのようなサービスなのか確認してみることをおすすめします。

YouTube

大手動画共有サイトとして知られるYouTubeも、Pythonで開発されたWebサービスのひとつです。2005年から続いているYouTubeは、世界最大の動画共有サービスで、Linuxや、Apacheなども含めた開発環境で作られました。

その中でも、Pythonはサーバーサイドの処理の役割を担っています。サーバーサイドはプログラムの実行や管理に関係するところなので、重要なポジションであると言えるでしょう。

Dropbox

オンラインストレージサービスとして展開しているDropboxは、すべてPythonによって設計されています。Pythonはクロスプラットフォームに対応できる柔軟さがある、PCやモバイルからアクセスできるオンラインストレージに最適といえるでしょう。オープンソースで拡張性のあるPythonがDropboxと相性が良かったことも、開発する言語として選ばれた理由のひとつです。

Reddit

Redditとはアメリカで最大の掲示板サイトのことを指します。こちらもPythonによって開発されたWebサービスです。掲示板やニュースサイトとして扱われていたRedditは、違う言語によって作られていましたが、2005年からPythonに切り替えられました。

現在でもPythonが使われており、GitHubでコードも公開されているので、コードを覚える参考としても見ておくといいでしょう。

Instagram

写真共有サイトのInstagramは、Amazonのクラウド上でPythonを使って開発されたサービスです。2010年から写真投稿に特化したサービスを提供し、「インスタ映え」という言葉が生まれるほど日本国内でも利用者が多くいます。時折ニュースでインスタの投稿が扱われるのを見たことがあるでしょう。

Instagram開発には、Pythonが使われており、ワークフレームにはDjangoが使われています。

Evernote

位置情報や動画、画像に文字などを保存できるEvernoteは、複数のデバイスで同じ情報を共有できます。Pythonによって構築されているだけでなく、オリジナルのツールを作成したり、活用ツールの開発をしたりすることも可能です。

またプライベートや仕事でフォルダを分けて保存ができるので、その使いやすさが多くのユーザーに評価されています。クラウド上で情報を管理することも可能なので、ネット環境さえあればどこでも使用できるのも強みと言えるでしょう。

Pythonを効率よく学ぶならおすすめのプログラミングスクール

Pythonを効率よく学ぶならおすすめのプログラミングスクール

Pythonを学ぶ方法は数多くありますが、その中でも効率よく学びたいという方におすすめする3つのプログラミングスクールを紹介します。ここで紹介する以外にも、さまざまなスクールがあるので、カリキュラムや価格などを比較して自分に合ったものを選びましょう。

.pro

.pro

.proは一人ひとりに合わせたオーダーメイドのカリキュラムが受けられるプログラミングスクールです。未経験者や経験者などの実力に合わせたプロになるための授業が受けられるので、就職はもちろん転職やフリーランスを目指すためのサポートも受けられます。

講義は対面で行われるので、分からないことがあってもすぐに教えてもらえるので、焦って学習をする必要もありません。また少人数制プログラムや、実践重視のカリキュラム、制作発表会などプロとして活動するために必要な経験が積めるでしょう。現役Pythonエンジニアからの指導が受けられる「AI×Djangoコース」は、6ヶ月のカリキュラムで利用可能です。

講座名 受講期間 費用
AI×Djangoコース 6ヶ月 547,800 円 (税込)

Aidemy Premium

Aidemy Premium

Aidemy Premiumは3ヶ月の短期集中で、AI技術を身に付けられるPython特化型のプログラミングスクールです。AI開発の目的に合わせた8つの講座が用意されているので、自分の目的に合わせた講座を選びましょう。

未経験からでも基礎的なことはもちろん、企業施策レベルまでの知識や技術を学ぶことが可能です。オンライン学習やフィードバック、AIの実装スキルが身に付く指導が受けられるので、一からPythonを学びたいという方にもおすすめです。8コースの価格は以下です。

講座名 受講期間 費用
データ分析講座 3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月 52,8000円(税込)~
AIアプリ開発講座 3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月 52,8000円(税込)~
自然言語処理講座 3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月 52,8000円(税込)~
実践データサイエンス講座 3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月 528,000円(税込)~
機械学習マスター講座 3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月 528,000円(税込)~
E 資格対策講座(期間:3ヶ月) 3ヶ月 327,800円(税込)
ビジネスAI活用講座 3ヶ月 330,000円(税込)
組織を変えるDX講座 3ヶ月 330,000円(税込)

 

AIジョブカレ

AIジョブカレ

AIジョブカレは、現役AIエンジニアやデータサイエンティストから学べる教育講座が用意されているプログラミングスクールです。人工知能活用に必要となるPythonを含めた、アルゴリズムやデータの前処理、パラメータチューニングなどが身につきます。

エンジニア未経験者や初学者からでも学べるカリキュラムはもちろん、スキルに合わせた求人紹介などが魅力と言えるでしょう。無料説明会も開かれているので、興味がある方は申し込んでみてはいかがでしょうか。

Pythonに特化した講座では、数学超入門講座と数学講座が用意されているので、現状のレベルに合わせたものを選ぶようにしてください。2つの講座は、以下の料金で受講できます。

講座名 受講期間 費用
Python+数学超入門講座 講座アカウント発行日より90日間 27,500円(税込)
Python+数学講座約 約3か月 54,780円(税込)

Pythonは多くのサービスの開発に使われており、将来性もある

Pythonは多くのサービスの開発に使われており、将来性もある

PythonはAI開発やスマホアプリ、ブロックチェーンなど多くのサービスを開発する際に使われています。最新技術に用いられる汎用性の高さを持ち、そのシンプルさから新しいプログラミング言語として注目を集めています。特にAI開発に強いことから、需要と将来性を兼ね備えたプログラミング言語とも言えるでしょう。

AIといった最先端技術の開発に携わりたいという方は、Pythonを習得しておくことをおすすめします。

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