学習方法

最終更新日: 2024.01.26 (公開: 2022.12.07)

30代からのプログラミング勉強は遅い?むしろ学ぶ力がものをいう時代!

30代からのプログラミング勉強は遅い?むしろ学ぶ力がものをいう時代!

30代からプログラミングの勉強を始めたときに「もう今さら遅い」と考えてしまう方も多いです。この記事では30代からプログラミングの勉強を始めることが遅くはない理由や、勉強のポイントについて解説します。

30代からプログラミングの勉強を始めようと思っても「今から始めても遅いかも…」と勝手に考えてあきらめてしまう方も多いのではないでしょうか?

プログラミングは今や小学生の授業でも取り入れられているため、30代から始めることに「遅すぎる」というイメージを持ってしまう方も多いようです。しかしプログラミングは30代から勉強を始めても遅くはありません。

この記事では30代からプログラミングの勉強を始めても遅くない理由や、30代からプログラミングの勉強を始める場合のポイントについて紹介していきます。

30代からプログラミングの勉強を始めてみたい方は、ぜひ参考にしてください。

30代からプログラミングの勉強を始めるのは「遅い」と考えてしまう理由

30代からプログラミングの勉強を始めるのは「遅い」と考えてしまう理由

30代になると「プログラミングの勉強を始めるにもう遅い」と一方的に考えてしまう方が多いようです。まずは、30代からプログラミングの勉強を始めることが「遅い」と考えてしまう理由について解説します。

プログラミングの勉強に苦手意識を持っている

プログラミングの学習は小学校でも始まっていますが、小学生は好奇心が強く、プログラミングと聞いても「難しい」といったイメージが少ないため、苦手意識なく学べます。

一方で、30代となると新しいことへの好奇心よりも「プログラミングに対する苦手意識」だけが強くなりがちです。「難しそうで覚えられない」という勝手なイメージがふくらみ、30代からプログラミングを始めるなんて「今さらとても無理」だと決めつけてしまいます。

さらに、学生時代と違って30代は「仕事と両立」もしくは「育児と両立」するケースもあるので、体力的にも精神的にも負荷がかかります。加えて、思い通りに勉強が進まなかったとき、より強い苦手意識を持つ可能性があります。

勉強方法が分からない

30代でプログラミングに興味を持っていても、どのようにして勉強を始めればいいのか分からないケースも多いです。プログラミングの勉強法に関する情報は、インターネットで簡単に調べることが可能です。しかし、まったく知識がない30代の方がインターネットで勉強法を調べても、自分にはどの方法がいいのか、どの方法だとどのような知識がつくのかが理解ができず、調べているうちにあきらめてしまう場合もあります。

また、スクールに通うことがいいと分かっていたとしても、30代の場合は仕事や家事・育児をしながらスクールに通うことは難しいことも多いため、そこで挫折してしまうこともあるようです。

「できない」と思い込んでいる

プログラミングの勉強をしていると、難しくて理解できない場面に直面することがあります。しかし10代や20代と違い、30代になると「難しい」と感じたときにそこから「がんばろう」と粘り強く続けられず「自分には無理」「やっぱりできない」とあきらめてしまいがちです。

プログラミングは30代だけが難しいものではなく、誰にとっても簡単に習得できるものではありません。そのため「30代だから無理」なのではなく、学ぼうとする意欲があれば、年齢に関係なく習得できると前向きに考えることが大切です。

30代からのプログラミング勉強は遅くない理由とは?

30代からのプログラミング勉強は遅くない理由とは?

プログラミングは「10代や20代でなければ学べない」というものでは決してありません。人は何歳になっても学び続けられるため、30代から初めても遅くはありません。ここでは、30代からプログラミングを始めても遅くない理由について解説します。

30代はキャリア形成の途中だから

もし30代で今の会社の仕事に満足していないなら、プログラミングの勉強を始めて新しい分野への転職もできます。

また、すでにIT業界で仕事をしているなら、新たにプログラミングの知識を得ることで社内の評価が高くなる可能性もあります。そのためにも、プログラミングの勉強を積極的に始めてみましょう。

「30代だから勉強が頭に入らない」ということはない

30代になって「若い頃のようにいろいろなことが覚えられなくなった」と感じている方もいるかもしれません。しかし、だからといって「30代だから勉強が頭に入らなくなる」ということはありません。

たしかに30代になると、他のことを考えず勉強に集中できる環境ではないため、「昔より集中できない」といったことはあるかもしれません。しかし、自身の勉強への「意欲」があれば、30代でも新しいことを勉強して知識を習得できます。

実際に、30代から司法試験や税理士などの難関な資格に挑戦されている方も多くいます。30代でプログラミングの勉強を始めるなら、自身が勉強を続けたいと思う意欲を持つことが大切です。

IT業界の需要が高まっているから

IT業界は人手不足が続いており、ITに関わる人材の需要は年々高まっています。経済産業省発表の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年にはIT人材の不足数が最大で約79万人になるとされています。そのため、プログラミングの知識やスキルを身につければ、今後仕事につながっていく可能性があります。

社会人経験のある30代であれば、プログラミングスキル以外のビジネススキルも合わせて評価されて採用されるケースがあります。そのため「30代で今さらIT業界は無理」とあきらめず、プログラミングに興味があるのなら、勉強を始めてみましょう。

40代/50代でも勉強して手に職を付けられる

40代/50代でも勉強して手に職を付けられる

30代からでもプログラミングなどの勉強は始められますが、それは40代、50代でも例外ではありません。具体的にIT業界でどのような仕事を目指せるのか、確認していきましょう。

未経験からエンジニアを目指せる

かつてエンジニアは35歳が定年といわれていましたが、先にも紹介したように、IT業界はエンジニア不足が続いています。そのため、40代/50代であっても、未経験からエンジニアを目指すことも可能です。

また、リモートワークが積極的に活用されるようになったこともあり、スキルを身につけられるようになれば、40代/50代になっても、在宅勤務やフリーランスなど勤務体系がより多彩になります。

正社員で働くというこだわりがないのであれば、40代/50代からでもエンジニアを目指せますので、勉強する意欲がある方は目指してみてはいかがでしょうか。

IT業界において英語の通訳や業界専門の翻訳者を目指すことも可能

IT業界では海外の企業とシステム開発を行うこともあります。その際、海外のエンジニアとIT技術に関する専門的な話をする機会が出てくるため、英語が理解できるITエンジニアの需要も高まっています。

とくに英語が得意な方は、30代からでもプログラミングの勉強を始めておくと、海外のエンジニアと国内のエンジニアのとりまとめを行うブリッジエンジニアとして重宝されます。さらに海外向けのシステム解説書を英語で作成する業務に従事できる可能性も出てきます。

30代までに培ったスキルにプログラミングスキルを加えることで、仕事の幅が大きく広がるチャンスになります。

プログラミングスキルを取得するための勉強法

プログラミングスキルを取得するための勉強法

プログラミングスキルを取得するための勉強法には、「スクールに通う」、「独学で学ぶ」などさまざまな方法があります。しかし、人によっては「スクールに通う時間がない」など選べない方法もあるため、自分にあった勉強法を選択することが大切です。

ここでは、プログラミングスキルを取得するための勉強方について紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

独学の場合

独学でプログラミングを学ぶ場合は、自分で用意したテキストや動画などを使って一人で勉強をすすめていきます。時間や場所の制限を受けず、自分のペースで勉強でき、費用もそれほどかかりません。書籍だけではなく、オンライン学習サイトなどを活用することで、実践的な学習もすすめられます。

ただし、独学は分からないことがあったときに教えてくれる方がいないことで、途中で挫折しやすいというデメリットがあります。独学で学ぶ方法は、分からないことを誰かに聞ける環境が作れる方、また一人でも学び続けられる強い意志がある方に向いています。

サイトやアプリ

独学で学ぶ方法として、オンラインの学習サイトやスマホアプリなどを活用する方法があります。オンライン学習サイトは初心者向けのものから中級者以上に対応したものがあるため、さまざまなサイトの中から自分にあったものを選択できます。

中には、実践的な学習ができるものもあるので、自分のレベルにあったサイトで学習をすすめてみましょう。

動画を見て勉強する

プログラミング学習サイトの中には、動画を見て学べるサイトもあります。テキストや図だけではわかりにくい内容も、実際に講師が操作しながら解説した動画なら理解しやすくなります。

中には有料のものもありますが、初心者レベルであれば無料で見られるものも多くあるため、まずは無料の動画から試してみることをおすすめします。

本で学ぶ

自分のレベルに合った書籍を購入して学ぶ方法もあります。インターネット上でもプログラミングの知識を調べることはできますが、インターネットの情報は内容があっているとは限らず、また得られる情報も表面的です。専門の参考書や技術書であれば、詳しい知識を正しくより深く知ることができるため、初心者の場合はまずは基礎知識が学べる書籍を1冊購入して、しっかりと読み込みましょう。

基礎知識が学べた後は、自分が知りたいプログラミング言語に特化したものなど、自分のレベルや知りたい知識にあわせて追加で書籍を購入していくのがおすすめです。

スクールに通う

短期間でプログラミングの実践的なスキルを身につけたいなら、プログラミングスクールに通う方法がおすすめです。自分のレベルに合ったカリキュラムで勉強を進められますし、仕事の現場ですぐに使える実践的なスキルをしっかりと学べます。またわからないことはすぐに講師に聞けるというメリットがあります。

ただしスクールはまとまった費用がかかり、授業中は時間が拘束されてしまうというデメリットがあります。
なお、スクールには通学タイプだけでなく、オンラインタイプもあるので、それぞれの特徴を確認していきましょう。

通学スタイルのスクールに通う

通学スタイルはその名の通り、スクールまで自分で通う必要があるスクールのことです。通学スタイルのスクールのメリットは、講師に直接質問できる点や、同じ目的で学ぶ方と知り合える点です。一人では長続きしにくい勉強でも、ともに学ぶ人がいるだけでも続けやすくなります。

ただし、スクールの場所によっては通学に時間がかかり、そのための交通費も必要となります。また、通学スタイルのスクールは学習費用も高額になりがちです。そのため、スクールのためにまとまった時間が確保できる方、学習にかける予算に余裕がある方におすすめです。

オンラインスクールに通う

オンラインスクールは、その名の通りオンラインで授業が受けられるスタイルです。オンラインなら近くにスクールがない方や、通う時間がないという方でも自宅で受講できるというメリットがあります。指定した時間に講師の方がリモートで対応してくれるので、講師に質問することも可能です。

ただし自宅で勉強することになるので、プログラミングを実施可能なパソコンやツールなど作業環境を準備する必要があります。また、リモートのため通信環境によっては聞き取りにくいといったデメリットがあるため、在宅でも学べる環境がしっかりと作れる方にはオンラインスクールもおすすめです。

無駄を省いて必要なものだけを勉強しよう!

無駄を省いて必要なものだけを勉強しよう!

プログラミングといっても使われる言語はいくつもあり、それぞれのプログラミング言語の得意分野は異なります。何も考えずに手当たり次第にプログラミング言語を勉強していては、必要なスキルは身につきません。無駄を省いて、自分がやりたいことを実現できるプログラミング言語だけを勉強するように心がけてください。

ここでは、プログラミングの勉強に必要なポイントについて解説します。

必要なスキルやなりたい職業を見極める

プログラミングを勉強するなら、必要なスキルやなりたい職業を見極めることが大切です。プログラミングでは開発の目的ごとに異なるプログラミング言語が使われます。プログラムを組むには、開発の目的に応じた知識や関連スキルが必要です。「プログラムを勉強して何をしたいのか」を決めることで学ぶべきプログラミング言語がおのずと絞り込まれます。

たとえば企業で使われる業務用アプリの開発とWebブラウザで使えるアプリの開発では、使われるプログラミング言語や関連スキルが異なります。30代から勉強するなら、自分の経歴を活かせる分野で使われるスキルを選ぶことが大切です。

資格の取得は必須ではない

プログラマーとして働く場合、資格は必須ではありません。プログラマーは資格よりも経験やスキルを重視する傾向にあるので、スキルさえあれば資格が必要ない場合もあります。

ただし未経験の方がエンジニアとして就職する場合、自分のスキルをアピールするためにも、エンジニア向けの資格があると有利です。とくにデータベースやインフラエンジニアなど資格が重視される職種もあるので、求人票で必要な資格が記述されていれば、プログラミング言語の勉強とともに資格の勉強も始めることをおすすめします。

必要なコードやプログラムを実際に書いて覚える

プログラミングスキルは、テキストを読んだだけでは身につきません。「こんな機能を持ったアプリやシステムを作りたい」と考えた処理を、実際にプログラムを組んで実行しながら覚えてください。

自分の手を動かしてプログラムを作り、動かして結果を検証することが重要です。書籍やWebサイトに掲載されているサンプルプログラムを実行し、動作を確認したら、自分なりに改造して「どのように動くのか」を検証してみることをおすすめします。

30代からでもプログラミングの勉強は十分間に合う

30代からでもプログラミングの勉強は十分間に合う

30代でプログラミングを勉強し、スキルを身につけるのに遅いということはありません。学びたいと思う意欲や継続する意志があれば、年齢に関係なくプログラミングの勉強は可能です。
ただし若い頃のように無理はできないため、挫折しない勉強方法で進めましょう。

プログラミングを学ぶ方法には、独学やスクールに通うなどさまざまな方法がありますが、勉強にかけられる時間や費用なども考えて、自分に合った方法を選択することが大切です。
無理なく続けられる方法でプログラミングを学び、スキルや知識を身につけることで新しい分野の仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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